8月17日はパイナップルの日! 日付が「パ(8)イ(1)ナ(7)ップル」と読めることから、株式会社ドールによって制定されました。
今回は「パイナップル」と「パイン」の違いなど、「違いの分かる人」になれる豆知識をご紹介します!
「パイナップル」と「パイン」の違い
パイナップルとは、熱帯アメリカが原産の多年草、主にその果実のこと。
ヨーロッパに伝わって広まっていくなかで、見た目が松ぼっくりに似ていることから、松(pine)の実(apple)を意味する「パイナップル(pineapple)」と呼ばれるようになりました。
その後、本家松ぼっくりの方は「パインコーン(pinecone)」と呼ばれるようになって差別化され、現在に至っています。
一方のパインとは、上述の通り松のこと。たとえばホームセンターで売られている「パイン材」は、パイナップルではなく、マツ科の木を加工した木材のことです。
パイナップルのことを略してパインと呼ぶ場合もありますが、これは日本だけの「和製略語」。海外のジューススタンドで「パインジュース」と注文しても通じないのでご注意ください。
酢豚のパイナップルは「高級感の演出」だった
味の好みでよく議論になる「パイナップル入り酢豚」ですが、その歴史は古く、清の時代の中国で生まれたとされています。
諸説ありますが、欧米人居留地のある上海のレストランで、高級感を出すために、当時は高価だったパイナップルを酢豚のルーツである『咕咾肉』に入れたのがはじまり。
ちなみに、パイナップルに含まれる酵素が肉を柔らかくするという利点もありますが、加熱処理された缶詰のパイナップルだとその効果はありませんのでご注意ください。
ハワイアンピザの発祥はハワイではない
酢豚同様に議論の的となるパイナップルの入った「ハワイアンピザ」ですが、実はハワイ発祥ではありません。
1962年、カナダのオンタリオ州にあるレストランで、パイナップル、ハム、ベーコンなどの材料を用いて新たなピザを試作したのが最初とされています。
ハワイアンピザの由来も、ハワイをイメージしたピザだから、ではなく、試作品に使ったパイナップルの缶詰の名前が「ハワイアン」だったため。
ちなみに、2017年にアイスランドの大統領が、ハワイアンピザのパイナップルについて「基本的に反対。できれば使用を禁じたい」と発言。メディアを巻き込んだ一大論争に発展しました。
大統領は最終的に「パイナップルをピザにのせるのを禁じる法律を作る力は私にはない」と釈明。
パイナップルありなし問題は、世界共通の命題のようです……!
酢豚やピザのパイナップル、あなたはあり? それともなし? ぜひこの機会に、考えてみてはいかがでしょうか。
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