「王将違い」のせいで思わぬ“とばっちり”を受けてしまったようだ。
仙台市にある「大阪王将」のフランチャイズ店の元従業員が「ナメクジが大量発生している」と厨房(ちゅうぼう)の不衛生さなどを告発し、それが大きなニュースになったことを受け、同じ地域の「餃子の王将」のレビューが荒らされる、という誹謗(ひぼう)中傷被害が発生した。
王将フードサービスの株価まで下落
さらに、それどころではない「風評被害」もあったのではないかとの指摘もある。SNSでの炎上を受けて、「大阪王将」を運営するイートアンドホールディングスの株価が下落したのは当然として、なんと「餃子の王将」を運営する王将フードサービスの株価まで下落したというのだ。
下げ幅は1.8%とそれほどではないが、時価総額に照らし合わせると約27億円のマイナスだ。もし今回の「ナメクジ騒動」のとばっちりなら、笑って済まされる損失ではない。
実はこのような「王将違い」によって、関係のない会社が迷惑を被るのは今回が初めてではない。かなり以前から定期的に発生しており、両社にとって頭の痛い問題なのだ。
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