パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2020年7月〜2021年6月に転職した20〜59歳の男女768人を対象に「転職理由」を調査。その結果を発表しました。
景気動向や社会情勢にも影響を受ける転職市場ですが、コロナ禍の真っ只中に転職を決意した人の本音を見てみましょう。
転職理由1位は「給与が低い・昇給が見込めない」
転職した理由を複数回答式で聞いたところ、3位は「会社の評価方法に不満があった」(26.8%)、2位は「昇進・キャリアアップが望めない」(29.4%)、1位は「給与が低い・昇給が見込めない」(35.0%)でした。
理由を1つだけ選んでもらった場合でも「給与が低い・昇給が見込めない」が最多(11.1%)となっており、給与に対する不満が最も大きな理由であることが分かります。
「転勤」や「子育て環境」といった項目の順位は?
選択肢として用意された全35項目を見ると、最下位には「転勤が多い/転勤したくない」(3.8%)、ワースト2位「子育てしながら働きにくい環境」(4.3%)がランクイン。平成まで問題とされていたこれらの項目が、下位に入っている点にも注目です。
19位「年功序列」、21位「企業がコンプライアンス違反をしている」、26位「売り上げ目標やノルマが厳しい」、27位「裁量権がない」などもあり、働く現場に少しづつ変化が訪れている様子も見られます。
男性は「社員教育環境」、女性は「離職率」を重視する傾向
男女別の結果も見てみましょう。男性、女性ともに1位「給与が低い・昇給が見込めない」(男性37.0%/女性32.3%)、2位「昇進・キャリアアップが望めない」(男性31.8%/女性26.1%)でした。3位以降に違いが見られ、男性は総合ランキングと同じく、3位「会社の評価方法に不満があった」、4位「社内の雰囲気が悪い」がランクイン。また、5位には「社員を育てる環境がない」も。一方、女性は3位「肉体的または、精神的につらい」、4位には「離職率が高い」がランクインしています。
男性と女性でそれぞれ重視している点が異なることもアンケートから判明しました。
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