(質問)
冬のボーナスをもらって転職したい! 損せず円満に退職するため、今から準備すべきことは?
(回答)
冬のボーナス後の転職は同じように考える人が多く、ライバルが増えやすい時期です。そのため、早い時期からスケジュールを立て、早めに準備を始めることが重要になります。また、退職を申し出るタイミングや引き継ぎなど、周囲への配慮も円満退職には欠かせない要素です。
詳しくは以下で解説します。
ボーナス後の転職はライバル多数? 11月スタートがおすすめ
ボーナス支給後にあたる1〜3月は、実は1年で最も転職活動者が増える時期です。「賞与をもらってから動こう」と考える人や4月入社を狙う人が活動を始めるため、応募先の競争率も自然と高くなります。実際「女の転職type」でもこの時期は応募者が増える傾向にあります。一方で、ボーナス支給直後の12月は世間全体が年末モードに入り、「転職活動は年明けからでいいか」といったん足を止める人が増える時期でもあります。つまり、ライバルが少なくなるタイミングなのです。さらに企業側にも「年内に採用のめどを立てたい」という事情があるケースが多く、応募者にとっては意外な狙い目のシーズンといえます。
そのため、周囲がまだ動き出していない11〜12月に活動を集中させ、年末までに内定を獲得しておくのが、ライバルに差をつける有効な戦略です。転職活動は準備から内定まで一般的に2〜3カ月かかるといわれているため、逆算すると9〜10月からの準備開始が理想的なタイミングになります。
退職交渉は「1月以降」が鉄則。賞与を損しないために
内定を年内に得られたとしても、退職を申し出るタイミングには注意が必要です。ボーナスが支給された後の退職について、人事側もある程度は季節要因として理解しているものですが、支給当日やその翌日にすぐ退職を申し出るのは避けた方が無難です。理想的な流れは、「年内の業務はきちんとやり切り、賞与を受け取ったうえで、1月に入ってから退職の意向を伝える」というスケジュールです。これなら、ボーナスも内定も両方手にした状態で、安心して新年を迎えられます。また、退職時期の相談は、希望日の1.5〜2カ月前までに伝えるのがベターです。余裕を持ったスケジュールで引き継ぎを行い、最後まで責任を果たす姿勢を見せることで、周囲にも納得して送り出してもらいやすくなります。
ボーナス減額の可能性も!? 退職時期による失敗事例
注意したいのは、現職と転職先の賞与支給ルールです。実際にあった失敗例として、11月に内定が決まったことで退職を急ぎ、12月の支給前に退職が確定してしまったために冬のボーナスが減額されてしまったケースがあります。また、転職先が2月入社・夏のボーナスの査定期間が3月締めだった場合、在籍期間が2カ月では支給対象外となり、「夏のボーナスはもらえるはず」という思い込みが裏目に出てしまったケースも。損をしないためには、現職の賞与規定と、転職先の賞与査定期間の両方を事前に確認しておくことが欠かせません。
今の時期から始めたい! 効率的な転職の準備
もし11月から転職活動を本格的に始めると決めたなら、応募の前から少しずつ準備を進めておくと、気持ちに余裕が生まれます。基本的なことですが、次のような準備を進めておくと、後の活動がぐっとスムーズになります。・転職の軸を整理する:何を実現したいのか、譲れない条件は何かを棚卸ししておく
・求人サイトをチェックする:すぐに応募しなくても、気になる企業に共通するキーワードを見つけておく
・職務経歴書の下書きを進める:生成AIを使って文章を添削・ブラッシュアップするのもおすすめ
忙しい在職中を乗り切る、効率的な面接の進め方
転職活動では、同時期に複数の企業の面接を進め、比較検討することが、後悔のない選択につながりやすくなります。とはいえ、在職中は時間の確保が課題なので、夜間や有給休暇の活用に加え、お昼など日中の休憩時間をうまく使うのも1つの方法です。最近はオンライン面接を導入している企業も多いため、移動時間を大幅に短縮できるようになりました。有給休暇や半休を活用する際はもちろん、帰宅時や休憩時間に会社近くのコワーキングスペースや、駅に設置されている個室のワークボックスを利用して面接に臨む人もいます。背景ぼかし機能などを使えば、場所を問わずスムーズに進められるはずです。
忙しい毎日の中での活動は大変かもしれませんが、よりよい未来のために、無理のない範囲で少しずつ1歩を踏み出してみてくださいね。
この記事の執筆者:
小林 佳代子
『女の転職type』編集長
新卒で(株)キャリアデザインセンター入社。転職情報誌及び転職サイト『type』『女の転職type』で、1000社以上の求人広告制作に携わる。2018年『女の転職type』編集長に就任。プライベートでは2児の子育て中。 女の転職type■https://woman-type.jp/ type■https://type.jp/
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