日本のトップ俳優が次々と韓国作品に出演、一体なぜ? 背景にある韓国エンタメ業界の「新戦略」とは

ここ最近、日本のトップ俳優たちが韓国作品に参加する流れが目立ってきました。一体なぜなのでしょうか。そこには、確かな実力を持つ日本の俳優陣だからこそ求められる理由がある模様です。※画像:PIXTA

M世代の韓国エンタメウオッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
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日本のトップ俳優たちが韓国作品に参加する流れが目立ってきた理由とは? ※画像:PIXTA
#63のテーマは最近増えてきた「日本の俳優の韓国進出」について。小栗旬、坂口健太郎、笠松将……日本のトップ俳優たちが次々と韓国作品に参加する流れが、ここ1〜2年で急速に目立ってきました。実はこの背景には、世界を席巻する韓国エンタメ業界の次なるグローバル戦略が隠されています。単なる話題作りではなく、確かな実力を持つ日本の俳優陣だからこそ求められる理由とは?

日本の俳優が、なぜ次々と韓国作品に出演するのか

編集担当・矢野(以下、矢野):最近、小栗旬さんや坂口健太郎さん、笠松将さんなど、日本の俳優が韓国の作品に出演するニュースをよく目にするようになりました。これって、単なる偶然というより、何か大きな流れがあるのでしょうか?

K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):2025年あたりからでしょうか、グッと増えた印象がありますね。象徴的だと思ったのは、笠松将さんです。昨年の釜山国際映画祭に行ってきたのですが、笠松さんは映画『グッドニュース』で招待されていて、韓国語であいさつされていました。カンペを読んでいる感じではなくて、「ああ、ちゃんと勉強されているんだな」とハッキリ分かったんです。その頃から「本気で韓国進出するのかも」と感じていましたが、今年6月、韓国の制作会社Star Platinumと正式にマネジメント契約を結びました。単発のオファーではなく、継続的に韓国作品に出ていく、ということです。

矢野:今年の釜山国際映画祭にも参加されていましたね。他にも数多くの日本人俳優や監督が映画祭に参加していたというニュースを見ました。そしてSNSで知ったのですが、最近笠松さんは韓国の人気バラエティーにも出演されたそうですね。かなり好評だったとか。

ゆりこ:そうそう、『ラジオスター』(MBC)に通訳なしで出演して、大御所司会を相手に笑いをとっていましたね。『ラジオスター』は、日本でいう『しゃべくり007』(日本テレビ系)『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のような、韓国では誰もが知るトークバラエティーなのです。そこで爪跡を残したというのは、スゴイことだと思います。

矢野:K-POPグループの日本人メンバーが出演しているのは見たことがありますが、韓国での生活経験もなく、ルーツもない日本の俳優さんが出演するのって、なかなか珍しい出来事ですよね? しかも通訳なしなんて。
 
ゆりこ:笠松さんと、そのスタッフの本気度がうかがえますよね。それは番組側にも、視聴者にも伝わったと思います。笠松さんはすでに映画『グッドニュース』でソル・ギョングさんと共演していますし、人気ドラマシリーズ『復讐代行人3~模範タクシー~』にも出演しており、2025年の「SBS演技大賞」ではプレゼンターとして登場して話題になりました。着実に韓国内での認知度が上がっているのではないでしょうか。

矢野:すでにITZYのリュジンさんと共演する『ミョンド』という、新しい韓国映画の出演が決まっているそうですよ(※1)。

ゆりこ:まだ続報はありませんが、今年の頭にはピョン・ヨハンさん主演の新作映画に出るのでは?という韓国報道もありました(※2)。

矢野:そういえば、韓国では松重豊さんも人気だと聞きました。やはり『孤独のグルメ』の影響でしょうか。

ゆりこ:松重さんは、韓国で最も愛されている「日本のオジサマ」といっても過言ではないと思います。私の周囲での好感度も高いですね。あと映画『哭声/コクソン』の國村隼さんも。松重さんも國村さんも、作品のヒットがまずあって、そこから人気と認知度が広がっていったケース。一方で笠松さんの場合は積極的に韓国市場に自ら売り込んでいっている、アグレッシブさを感じますね。

矢野:なるほど。小栗旬さんも韓国進出に積極的に見えます。Netflixのドラマ『匿名の恋人たち』ではハン・ヒョジュさんとダブル主演、韓国の制作会社が作った作品だと聞きました。あと『ガス人間』も日韓合作でしたよね。

ゆりこ:『匿名の恋人たち』は私の母がハマって見ていました。一昔前は日韓合作モノと聞くと、ファンとしては少し身構える部分もありました。成功例もありますが、ふたを開けてみたら「アレ?」な作品も多かったからです。でも最近はきちんと面白い作品が増えているなと感じますね。そして『ガス人間』の製作総指揮、ヨン・サンホ監督の次回作に小栗さんがキャスティングされたという報道がありました。早くも今月から韓国でクランクインだとか(※3)。

矢野:小栗さんの韓国進出もさらに加速しそうです。男性の役者さんだけではなく、三吉彩花さんも韓国作品に出ていますよね。最近、唐田えりかさんが日韓合作映画『過怠』で韓国人の役を演じるというニュースも見ました。

ゆりこ:三吉さんはBIGBANGのファンになったことをきっかけに韓国のエンタメにハマり、韓国語も勉強されているそうです。Instagramにも時々韓国語で投稿されていますよ。映画『過怠』ではKARAのジヨンさんが日本人を演じるらしく、「それ、逆なのでは?」という面白いキャスティングで、気になっています。

矢野:いずれにしても、老若男女問わず、日本の役者さんが韓国関連の作品に出ていく流れは止まらなさそうですね。一方で、それってなぜでしょう? どんな背景があるのか知りたいです。
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