「見くびり過ぎていました」10年ぶりの東京ドーム公演で圧倒された「2PM」という“野獣ドル”のすごみ

【K-POPの歴史を作ったグループたちの復活と現在地】今回は、先日10年ぶりとなる東京ドームライブを終えた「2PM」をフィーチャー! “野獣ドル”という新境地を開拓し、30代になっても輝きを増す彼らの魅力とは? ※画像:2PM Japan Official 公式X

M世代の韓国エンタメウオッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!

※画像:2PM Japan Official 公式X
“野獣ドル”という新境地を開拓し、30代になっても輝きを増す2PMの魅力とは ※画像:2PM Japan Official 公式X(旧Twitter)

#55からスタートした【K-POPの歴史を作ったグループたちの復活と現在地】シリーズ、#60は前回に引き続き、日本デビュー15周年を迎えた2PMについてお届けします。ファンとの約束の地、東京ドームに戻ってきた彼らの10年ぶりとなる完全体のライブについてもリポート。“野獣ドル”という新境地を開拓し、30代になっても輝きを増す2PMの魅力とは?

ハードなダンス曲ぞろいのセットリスト、全力のダンスと生歌で勝負した2PM

編集担当・矢野(以下、矢野):今回も引き続き2PMをピックアップします。ゆりこさん、東京ドーム公演はいかがでしたか? とても楽しみにしていましたよね。

K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):ずっと大興奮してしまって、記憶が飛んでいるシーンもあるかもしれない。オープニングから凝っていまして、メンバーが離れた場所から現れて、真ん中で“再集結”するという……すでにそこで涙。

矢野:これまで離れていた時間、そしてまた1つに、ということを表す演出ですね。

ゆりこ:その次に、ハッとしたのは生歌。ずっと基本的に生歌だったんです。そんなの、プロのアーティストなら当然だと思うじゃないですか。でもK-POPは「リップシンク」といって、いわゆる口パクを“必要悪”として許容する部分があります。ハードに踊りながら歌うのはかなりきついですし、世界観を守りつつ、完璧なパフォーマンスを見せるためには、やむを得ない部分はある。そんな中で30代半ばの6人が、本気で踊りながら、声を出していたんですよ。その姿だけで胸がアツくなりました。

矢野:僕、前回のトーク後に2PMの曲を改めて聞いてみたり、MVを見てみたりしたんですよ。全体的にアクロバットなダンスが似合う、躍動感あふれる曲が多いなと感じました。だからこそ、「本当に歌いながら踊っていた」と聞いて、びっくりしました。

ゆりこ:驚きますよね。今回のライブのセットリストをご覧ください。
 

【セットリスト
「2PM Japan 15th Anniversary Concert “THE RETURN” in TOKYO DOME」

01. Take off
02. SET ME FREE
03. Everybody
04. NEXT Generation
05. HIGHER
06. GIVE ME LOVE
07. Beautiful
08. Ultra Lover~Jam Session~Guilty Love
09. 想像してみて
10. ミダレテミナ
11. 僕とまた
12. My House -Japanese ver.-
13. I'm your man
14. マスカレード ~Masquerade~
15. 運命
16. Merry-go-round
17. Fight
18. Promise (I'll be) 
19. Winter Games
20. Heartbeat
21. 離れていても
22. Falling in love
23. 365
24. Hands Up
25. I'll be back -Japanese ver.-

矢野:まるでベストアルバムのようなラインアップですね。しかもダンス曲ばかり!

ゆりこ:そうなんです。メンバーたちも“あえて”だと認めていて、「ゆったりした曲を多めに入れることもできた。でも久しぶりのドーム公演だから、ここ15年間の盛り上がる曲を詰め込みました」という趣旨の話をしていました。「正直、このセットリストは(体が)キツイ」ともこぼしていましたね。

矢野:妥協なしのセットリストとステージだったんですね。

ゆりこ:正直なところ「リップシンクや被せ部分も多かろう」「ダンスもゆるくなっているのかな」と覚悟して行ったんです。それでもいいんだ、全員そろう姿が見られるなら……って。でも、完全に見くびり過ぎていました。2PMという野獣ドルを。
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色気とパワーが共存するボーカルJun. Kが背負い続けた「重責」
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