曲の第一印象を決める“導入担当”でメインダンサー・ウヨンの魅力
矢野:ウヨンさんはグループとしてはもちろん、ソロ活動もしていて昨年日本ソロデビュー10周年を迎えたそうですね。ウヨンさんの魅力はどんなところですか?
ゆりこ:ウヨンさんは2PMの「ダンスの要」。そしてジェボムさん脱退後、ウヨンさんの歌唱パートが増えました。ウヨンさんの声から始まる曲も多いですよ。韓国デビュー曲の『10 Out of 10』、初期の代表曲『Again & Again』から、日本語曲だと『Ultra Lover』『Winter Games』『ミダレテミナ』、あと『マスカレード ~Masquerade~』。もっとあると思います。
矢野:曲の“第一印象”を決める部分を担っている、ということですね。ファーストインプレッションでぐっと聞き手の心を引き付けることは、数あるK-POPソングの中から選んで聞いてもらうためにとても大切ですし、同時にとても難しいことなのだろうと推察します。ライブの翌日にネットニュースの記事で、2PMのライブ写真を見たのですが、シュッとしてスタイル抜群でした。きっと鍛えたりしているんでしょうね。僕はウヨンさんが30代半ばなんて信じられなかったです。
「K-POP=高身長イケメン」のパブリックイメージを確立した、2PMというアイコン
ゆりこ:以前のドーム公演で見た時の印象と、あまり変わらなかったんですよね。もちろん本人たちの努力に加えて、コンセプトと元々の持ち味がプラスに生きたなとも思ったんです。2PMのデビュー曲『10 out of 10』は、曲調は違えどもSHINeeの『Replay』的な、きれいなお姉さんに恋する曲だったんです。MVも初々しさが垣間見えます。でもその後すぐに出した『Again & Again』『Heartbeat』ではすっかり少年っぽさを封印している。よく考えたら、当時のメンバーはまだ20歳そこそこで、ジュノさんとチャンソンさんはまだ10代だったのですが、セクシーな黒っぽい衣装に、鍛えた肉体美をアピール。当時は珍しい成熟美コンセプトだったから、大人になった今もギャップを感じないのかもしれません。
矢野:学生時代に老け顔と言われていた友達ほど、案外ずっと変わらないっていうのと似ていますね。ある段階で“逆転現象”が起こるという。
ゆりこ:そうそう(笑)。あとこれはちょっと前世代的なイメージかもしれませんが、日本のテレビ番組や雑誌で「K-POPボーイズグループ」の例に出されるイラストが「全員が長身」「スーツが似合う」みたいな時期がありましたよね? 今でもそういう固定観念を持っている人はいるかもしれません。そこには、2PMのビジュアルイメージも寄与しているのではないかと思いました。原点までさかのぼると5人時代の東方神起になるのかもしれないけれど。
矢野:確かに、日本人の中で「K-POPアーティストは背が高い」というイメージはあると思います。180cmぐらいあって当然みたいな。
ゆりこ:実際はK-POPボーイズグループのメンバー全員が長身だなんてことはないのですが、そういうイメージは根強いですよね。2PMの場合はデビュー直後に一番小柄だったジェボム(現・Jay Park)さんが脱退して、たまたま長身メンバーが残ったという経緯がありますが、それでも「K-POPボーイズグループのアイコン」となった1組だと思いました。今回のライブを見て確信しましたね。



