定年後の再雇用や転職の面接で「あなたのできることは何ですか?」と問われたとき、「人より得意なものはない」と答えてしまう人は少なくありません。
しかし、1万人のビジネスパーソンを取材してきた大塚寿氏によると、多くの人が「できること」と「得意なこと(特別なスキル)」を混同し、自分の可能性を自ら狭めてしまっているといいます。
では、自分では気づいていないスキルや能力をどう見つけ出せばよいのでしょうか。大塚さんの著書『定年5年前からの「やってはいけない」』(PHP研究所)から一部抜粋し、自分を正しく評価して定年後の選択肢を広げる自己分析の方法を紹介します。
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「やりたいこと」「できること」がなければ再雇用?
やがて訪れる定年後のセカンドライフ。「やりたいこと」も特になく、「できること」も明確なスキルとして言語化できないなら、再雇用を選択するのが無難かもしれません。
しかし、肝心なのは再雇用の条件です。
物価高も相まって、近年の賃金引き上げの流れか、再雇用時の年収が300万円台から400万円台後半、500万円台前半となる企業も散見されるようになりました。
三菱UFJ銀行は「55歳での給与引き下げ」を廃止し、「65歳定年」へ移行する人事制度改革を発表しました。また三井住友銀行、サントリー、住友化学、日本航空といった日本を代表するような企業も50代での給与引き下げを撤廃し、定年年齢や再雇用の条件を見直すそうです。
再雇用か転職か、条件を比べて考える
より企業間格差が広がる傾向にあるため、年収300万円台の再雇用なら、もっと条件のよい転職先を探してもいいでしょう。
しかし、再雇用で500万円以上の年収なら、60歳から給付される企業年金や個人年金を考えると、慣れ親しんだ職場で現役時代と同じ仕事をするのも悪くないように思います。
そのうえでセカンドライフの計画を練るにあたって、「やりたいこと」をライフワーク、「できること」をライスワークと考えると、今後の人生を駆動する両輪のイメージがわきやすくなります。
ライフワークとライスワークのバランスを50対50にする必要はなく、60歳からの5年間、65歳からの5年間、70歳からの5年間で、それぞれウエイトを変えることも検討してください。



