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人生後半の「もっと」は、所有や量から経験と密度へ
選び直してみると、一つの傾向が見えてくる。
人生後半の「もっと」は、所有や量から、経験と密度のほうへ、ゆっくり傾いていく。
若い頃は、時間があり、お金がなかった。だからモノが手に入ること自体が嬉しかった。人生後半は、逆だ。モノはおおよそそろっている。足りないのは、新しいものを味わうための、残された時間そのものだ。
時間こそが、最も貴重な資源になっている。
その時間を何に使うかで、人生後半の手触りが決まってくる。
僕自身、モノはもう何でも増やせばいいとは思わなくなった。仕事も、数をこなすより、どこに自分の力を使うかを考えるようになった。ただ、経験だけはまだ増やしていきたい。むしろ、ここから増やしたいのは経験だ。
モノは絞り、仕事は選び、経験は広げる。
引き算と足し算を、同時にやる。これが、人生後半の新しい成長につながっていく。
減ったはずなのに、軽くなる。軽くなった分だけ、遠くまで行ける。それが、引き算の本当の力。人生後半に手に入る、チャレンジできる贅沢なのだと思う。
この書籍の執筆者:本田直之 プロフィール
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は日米のベンチャー企業への投資育成事業を行い、各社の社外取締役や顧問を兼務。ハワイと東京に拠点を構え、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。著書・監訳書は「レバレッジ」シリーズなど78冊、累計300万部を突破。



