名門校出身のパパたちに取材をしていると、こんな言葉をよく耳にします。
確かに文化祭は、学校が保護者や受験生に向けてセッティングする「よそ行きイベント」という側面もあります。文化祭の表面的な華やかさや楽しさだけを見て入学すると、実際の学校生活とのギャップに後で気付くこともあります。
しかし、それでもやはり文化祭は最重要のイベントです。説明会で登壇するのは学校がセレクトした優等生たちですが、文化祭なら全ての生徒の様子を見ることができるからです。どんなによそ行きに振る舞っていても、個々の生徒の様子を観察すれば、その学校の「校風」や「教育」の実情が見えてきます。
取材で出会うバリキャリのママたちは、この点をとても細かく観察していて、感心させられることが多くあります。まずは、文化祭と学校の価値の捉え方から整理していきましょう。
※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。
文化祭の「華やかさ」=「学校の価値」ではない
まず大前提として、「文化祭の盛り上がり」イコール「その学校の価値」ではありません。文化祭は学校にとってのPRの機会ですが、学校が積極的に力を入れて盛り上げようとするケースと、そうでないケースで差が出ます。日常的に学習を優先し、部活動にも制限をかけるような学校の場合、文化祭にそこまで力を入れないことも珍しくありません。
例えば、生徒が調理して昼食を販売する模擬店は、保健所への届け出などの手続きが必要で簡単には実現できません。これをあえてやらせるかどうかも、学校の方針が表れる部分です。
ここで気を付けたいのは、「学習を優先させるために部活や文化祭に制限をかける学校」に魅力がないかというと、決してそんなことはないという点です。
勉強優先の学校でも、日常の生活指導や道徳教育の中でしっかりと人間教育を行っているケースがあります。文化祭の華やかさと学校本来の価値は切り離して考える必要があります。
文化祭は想像以上に体力勝負! ママたちのリアルな悲鳴
もう1つお伝えしたいのは、文化祭は想像以上に体力を使うということです。説明会は椅子に座って話を聞くため集中力は必要ですが、肉体的な負担は少ないでしょう。一方で、文化祭は広い校内を歩き回るため足腰への負担が大きく、初めての場所で迷ったり長蛇の列に並んだりと、実に肉体を酷使するイベントです。
「小学生は体力がない」と言う大人もいますが、これは違います。取材で小学生の社会科見学に同行すると、むしろ大人の方が体力的についていけないことがしばしばあります。子どもが文化祭で楽しそうにしていても、ママはげっそりしてしまうことも多々あります。
実際に開成の文化祭では、パンフレットを見て目を輝かせた子どもが「これも見たい、これも行きたい」と言い、隣でママが「えーっ」と悲鳴をあげる場面を見かけました。
開成の文化祭はもはや文化祭の域を超えたイベントで、外国人観光客らしき姿もあり、多くの展示に長蛇の列ができています。休憩所に行くと、1人で座ってたそがれているママの姿もありました。
「説明会は午前と午後ではしごできるけれど、文化祭は土日で1校しか私の体力が持たない。だから文化祭だけは低学年のうちから行くべき」というママたちの切実な声もあります。



