評価面談が憂鬱な人に知ってほしい! アピール不足で損しない「自慢っぽくなく成果を伝えるコツ」とは

転職やキャリアについての悩みや疑問に、ひとつ上を目指す人の転職サイト『type』編集長の三ツ橋りさがお答えします。今回のテーマは、「評価面談でのアピール方法」についてです。

評価面談が憂鬱(ゆううつ)です。アピールが苦手でいつも損をしている気がするのですが、自慢っぽくならずに成果を伝えるコツはありますか?
アピールが苦手でいつも損をしている気がするのですが、自慢っぽくならずに成果を伝えるコツはありますか?
転職やキャリアについての悩みや疑問に、ひとつ上を目指す人の転職サイト『type』編集長の三ツ橋りさがお答えします。今回のテーマは、「評価面談でのアピール方法」についてです。
 

(質問)
評価面談が憂鬱(ゆううつ)です。アピールが苦手でいつも損をしている気がするのですが、自慢っぽくならずに成果を伝えるコツはありますか?

 

(回答)
アピールを「自慢」ではなく「事実の報告」と捉えるスタンスを持ちましょう。そして、実績を「客観的な数字」に落とし込み、「結論(結果)ファースト」で伝えます。もし大きな成果が出ていない場合でも、現状の報告と改善策をセットにすることで、前向きな姿勢をアピールできます。


詳しくは以下で解説します。

「アピール」ではなく「事実の報告」と捉える

評価面談の本質は「何があなたの実績なのかを相手が理解・把握するための場」です。

そこで大切になるのが、「事実を事実のまま伝える」というスタンスです。「事業部で1位の実績でした」と伝える際、「自慢と思われないか」と心配しながら話すと、その心配が自信のなさとして相手に伝わってしまいます。逆に、自慢したい気持ちが強過ぎても、それもそのまま伝わってしまいがちです。

同じ文言だとしても、そこにどんな感情が乗っているかで伝わり方は大きく変わります。自慢やアピールをしようと気負うのではなく、「ただ事実を報告するだけ」と思えば、少し話しやすくなるはずです。

説得力が格段に上がる! 「数字」への落とし込み方

アピールを客観的な事実(ファクト)として伝えるためには、実績を「数字」に直してみることがおすすめです。例えば「業務改善を頑張りました」と伝えるのではなく、「どんな業務をどう改善し、それによって作業の○%を自動化できた」「週に○時間の工数削減になった」と伝えてみましょう。

「時間や%で表せるような華々しい実績がない」という人も安心してください。角度を変えれば、どんなことでも数字で表せます。「半年間ミスゼロで業務を遂行した」「月10本のリポートを2年間、1度も遅れずに納期通り提出した」といった地道な実績も、数字や期間を入れることで、感覚ではなく「客観的な評価」として使いやすくなります。

「結論ファースト」で評価者に伝わりやすい表現を。

実績を適切に伝えるには、話の順序も重要です。おすすめは「結論(結果)ファースト」で伝える話し方です。「結果→要因」、または「結果→そもそもの課題→打ち手」の順で整理すると、口下手な方でも説得力を持たせることができます。
【例1:アパレル店長の場合】
・結果
昨年度の売り上げ実績は対前年で105%でした。他25店舗のうち、対前年で100%を超えたのは自店を含めて2店舗のみです。

・要因
要因は2点あります。1点目は客単価の向上です。試着時に『合わせてみては?』とジャケットやインナーなどを2点提案する施策を行いました。2点目は集客です。大通りから外れた立地だったため、本部に掛け合って大通りに小さな看板を設置してもらいました。
【例2:営業事務の場合】
・結果
Excelシートの改善により、月次の作業時間を10時間から8時間に削減しました。

・課題
以前は、担当営業から回ってくる案件管理表のフォーマットがバラバラ(日付形式や全角半角の混在)で、表記揺れを手作業で修正する手間が発生していました。

・打ち手
そこで2つの打ち手を行いました。1つ目は入力用シートの作成です。ドロップダウンリストを活用し、商品名やステータスを選択式にしました。2つ目はシートの保護です。営業担当が誤って関数やセルの配置を消してしまわない構造に変更しました。

このように、具体数字と結果の要因を整理して伝えることで、上司にもあなたの強みが適切に伝わります。

大きな成果が出ていない場合は「事実と改善策」をセットに

もし「目標に届かなかった」「誇れる成果が出ていない」という場合でも、焦る必要はありません。その場合は、「事実(現状の結果)の報告」と「失敗からの学び・今後の改善策」をセットにして伝えましょう。

「なぜ目標に届かなかったのか」という課題を冷静に分析し、「来期に向けてこのようにアプローチを変えていく」という前向きなプロセスを伝えることができれば、評価者には「自走して課題解決ができる人だ」というポジティブな印象を与えられます。

評価面談の準備は、そのまま「転職活動」の武器になる

ここまでお伝えした「事実を数字で語る」「結論ファーストで伝える」というスキルは、社内の評価面談だけでなく、実は転職活動の職務経歴書作成や面接においてもそのまま使えるテクニックです。

自分の実績を客観的に整理できるようになると、「自分のスキルは他社でも通用するのではないか?」と、キャリアの選択肢が広がるのを感じるはず。もし、評価面談を機に自分の市場価値を知りたくなったり、新しい環境に挑戦したくなったりした場合は、転職活動を視野に入れてみるのもよいでしょう。

もし転職活動をするなら、どれくらいの期間が必要?

いざ転職活動を始めようと思った際、応募から内定までの一般的な期間は、約1カ月〜1カ月半。情報収集なども含めた転職活動全体で見ると、おおよそ3カ月程度かかるのが目安です。

1社応募して、落ちてからまた次の企業に応募する……というやり方だと、どうしても期間が長引いてしまいます。そのため、最初にある程度の数の企業に応募し、選考のフェーズを進めながら自分に合う企業を見極めていくスタイルがおすすめです。社内での評価面談準備で培った「実績を伝える力」は、必ず転職活動における選考でも役に立ちますよ。

評価面談に向けた準備は、これまでの歩みとご自身の強みを客観的に見つめ直す絶好のチャンスです。自分自身の棚卸しがしっかりできていれば、社内での評価面談はもちろん、未来のキャリアを描く際にも大きな糧となるはずです。納得のいく面談になるよう応援しています!
三ツ橋 りさ
この記事の執筆者: 三ツ橋 りさ
『type』編集長
2006年4月、株式会社キャリアデザインセンターに入社。転職情報誌『Woman type』の編集を経て、転職サイト『女の転職type(旧・女の転職@type)』のUI/UX改善やサイトリニューアルなどに従事。13年04月~15年12月まで『女の転職type(旧・女の転職@type)』の編集長に就任。産育休を経て16年11月より転職サイト『type(旧・@type)』の編集長として復職。19年10月より2度目の産育休を取得し、21年5月に復職。21年6月からtype編集長に就任し現在に至る。   type■https://type.jp/   女の転職type■https://woman-type.jp/ ...続きを読む
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