“こんな理由”で転職してもOK? お盆休みがある友人がうらやましい……と思ったとき考えてほしいこと

女性のキャリアについての気になる悩みや疑問に、正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』編集長の小林佳代子が回答します。今回は「接客業から土日休みへの転職」について。

地元の集まりを毎年SNSで見ていてうらやましいなと思いますが、そんな理由で土日休みの仕事に転職していいの?
地元の集まりを毎年SNSで見ていてうらやましいなと思いますが、そんな理由で土日休みの仕事に転職していいの?
女性のキャリアについての気になる悩みや疑問に、正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』編集長の小林佳代子が回答します。今回は「接客業から土日休みへの転職」について。
 

(質問)
接客業なのでお盆も仕事です。地元の集まりを毎年SNSで見ていてうらやましいなと思いますが、そんな理由で土日休みの仕事に転職していいの?

 

(回答)
自分は働いている中、休み中の友人たちが集まって楽しそうにしている姿を見ると、ついうらやましさを感じてしまうものですよね。ただ、休日の条件だけで転職を決めてしまうのは、少しもったいないかもしれません。平日休みならではのメリットや、接客業が持つ本来のやりがい、そして長期的なライフプランを含めて、今の仕事の魅力と一度向き合ってみてはいかがでしょうか。


詳しくは以下で解説します。

SNSを見てうらやむ気持ち、少し立ち止まって考えてみませんか?

「土日休みの仕事に転職したい」。接客業をされている人の多くが、1度は同じような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。さらにお盆などの時期は接客業にとっては繁忙期であることが多く、SNSに友人たちの楽しそうな写真があふれるのを見て、自分だけが参加できないと、取り残されたように感じてしまうかもしれません。

しかし、休みのスケジュールという点だけでキャリアの全てを決めてしまうのは、少し危険です。一時的なモヤモヤやネガティブな感情だけで答えを急いでしまう前に、まずは今の働き方のいい点や、今の仕事に感じられるやりがいなどに、少しだけ視野を広げて向き合ってみてはいかがでしょうか。

あえて見直してみる「平日休み」の隠れたメリット

実は、土日休みのオフィスワークで働く人の中には、平日休みをひそかにうらやましく思っている人も少なくありません。改めて、平日休みだからこそ得られる「時間のゆとり」に目を向けてみましょう。

最大のメリットは、人気の観光地や話題のカフェ、テーマパークなどを混雑なく、快適に楽しめる点があげられます。宿泊施設や飛行機、新幹線の料金も土日に比べて平日のほうが手頃に設定されていることが多く、同じ旅行でもコストパフォーマンスよく過ごせることが多いでしょう。

一方で、土日休みはどこへ行っても混雑していることが多く、せっかくの休日なのに並んでばかりで逆に疲れてしまう、という不満もよく耳にします。土日休みだとしても、土日はどこへも行かず、わざわざ平日に有給休暇を取得して出掛ける人も一定数います。

また、「地元の集まりに参加できず寂しい」という点については、工夫次第で改善できる可能性もあります。お盆の期間中にあらかじめスポットで希望休を出してみたり、自分が仕事終わりの遅めの時間からスタートできるよう友人に調整をお願いしてみたりと、シフト制だからこその柔軟性を生かして、無理のない範囲でつながりを維持するのも1つのやり方です。

憧れの土日休みのオフィスワークには、理想と現実が……。

ここで、接客業から土日休みの事務職へ転職し、その後再び接客業に戻った女性の事例を紹介します。

携帯販売の仕事をしていたその人は、土日休みの友人をうらやましく思い、パソコンスキルを身につけたいという憧れもあって食品メーカーの事務職へ転職されました。しかし、念願の土日休みを手に入れたものの、実際に友人とは予定が合わず、結局遊ぶのは月に1度程度だったそうです。お盆に帰省しても、ライフステージが変わって地元にいない友人も増えており、想像していたような集まりは少なく、理想とのギャップを感じたといいます。

さらに、事務の仕事は受発注などのデータ入力が中心で、直接お客さまの顔が見えないことに寂しさを覚えるようになりました。自分が対応したことで直接感謝されたり喜んでもらえたりする接客業の楽しさに改めて気付き、「やっぱり私は接客が好きだ」と、現在は時計専門店のスタッフとして活躍しています。お客さまの反応を肌で感じられる喜びを再発見され、プライベートでも平日の空いているジムやカフェをまったりと満喫されているそうです。

「長期的なライフプラン」という視点でも考える

例えば、将来子どもを迎えるなど、ライフステージの変化があった場合を考えてみましょう。子どもが学校に通うようになれば、行事や休みに合わせられる土日休みの方が家族の時間を作りやすいという面は確かにあります。

一方で、お子さんが小さいうちは、平日の急な発熱で病院に連れて行ったり、行政の手続きを行ったりする際、平日に動ける日があるシフト制のほうが融通が利きやすいという声もあります。このように、家族の形やその時々の状況によって、どちらの働き方がフィットするかは変わってくるものです。

あなたらしさを発揮できる仕事って……?

だからこそ、これまで接客業を続けてこられた中で、お客さまとのやりとりにやりがいや楽しさを感じた瞬間を、いま1度振り返ってみてください。もし「お客さまの笑顔が見られてうれしかった」「自分の提案が喜ばれた」などの思い出やこだわりがあるとしたら、休暇制度や休みの曜日という条件面の違いだけで、手放してしまうのはもったいない選択です。

もちろん、土日休みの仕事には生活リズムを一定に保ちやすいという大きなメリットがあり、そういった仕事に転職するのも、立派な選択肢の1つです。だからこそ、今の「寂しい」「うらやましい」という一時的な感情だけで決断してしまうのではなく、まずは「自分はどんな瞬間に仕事の喜びを感じるのか」「長期的にどんな暮らしを送りたいのか」を、ゆっくりと整理してみてはいかがでしょうか。その上で出た答えなら、どちらの道に進むとしても、きっと後悔のない1歩になるはずです。
小林 佳代子
この記事の執筆者: 小林 佳代子
『女の転職type』編集長
新卒で(株)キャリアデザインセンター入社。転職情報誌及び転職サイト『type』『女の転職type』で、1000社以上の求人広告制作に携わる。2018年『女の転職type』編集長に就任。プライベートでは2児の子育て中。   女の転職type■https://woman-type.jp/   type■https://type.jp/ ...続きを読む
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