【NG3】夏休み後半の「あと1週間で学校だね」のカウントダウン
夏休みが終わりに近付くと、瀬名さんのもとには「いつ頃から学校の話をしたらいいですか?」という保護者からの相談が増えるそうです。しかし、瀬名さんは「1〜2週間前から『もうすぐ学校だね』と確認する必要はありません」と断言します。
子ども自身も、夏休みが終わることは痛いほど分かっています。そんな中で親から「あと1週間だね」「あと3日だね」と神妙な顔で繰り返されると、そのたびに強いプレッシャーと不安を感じてしまいます。
直前になって「○日から学校だね」と具体的な予定を伝えるのはよいとしても、それまでは夏休みの残りの日々を思い切り楽しむ。まずは親子で「学校」のことから少し離れ、子どもが安心して過ごせる時間を大切にしてください。
親自身が1人で抱え込まないために
友達や先生とのトラブルなどをきっかけに、人と関わることそのものが怖くなっている子の場合、学校だけでなく外出自体が難しくなったり、知らない人に会えなくなったりすることもあります。この状態では、まずしっかり休ませ、刺激を入れ過ぎないことが重要です。心配した学校の先生が電話をしたり家庭訪問をしたりすることもありますが、対人ストレスが強い子にとっては、それ自体が大きな負担になることがあります。学校からのアプローチも、その子の状態を見ながら慎重に考える必要があります。
そして何より重要なのが、保護者自身が1人で抱え込まないことです。
「温かく見守りましょう」と言われても、親自身が追い詰められていれば難しいもの。不登校は特別な家庭の問題ではなく、子どもの状態の「サイン」に過ぎません。医療機関や民間支援、カウンセリングなど、親自身が相談できる場所としっかりつながっておきましょう。 お話を聞いたのは:瀬名 香織(せな かおり)さん
株式会社ユニポップル代表。「凸凹kidsロードマップアカデミー」主宰。発達障害やグレーゾーン、不登校・行きしぶりの子どもを持つ保護者へのカウンセリングや講座を行い、これまで約5,000人の相談に携わる。産業カウンセラー、家庭療法カウンセラー、などの資格を持つ。自身も発達障害・不登校の子どもを育てる母。発達が気になる子どもの学習支援とフリースクールを行うNPO法人の設立準備中。
この記事の執筆者:廣田 美絵子
大手化粧品会社で人事部にて採用・教育・広報を担当。その後教育系のベンチャー企業を経てフリーランスで取材・編集・執筆を行う。キャリアコンサルタントでもあり、人のキャリアや生き方にフォーカスした記事執筆を得意とする。



