送り迎え、弁当、学習管理…中学受験で親が限界になる前に。専門家がすすめる「全部はやらない」選択

中学受験の天王山とされる小6の夏。夏期講習の忙しさに追われ、つい子どもに強く言ってしまう自分を責めてしまう保護者は少なくありません。親のイライラの正体と、心の余裕を取り戻す具体的な対処法を、指導歴30年超の受験専門家が解説します。

親の負担をラクにする! 今日からできる「引き算」の受験サポート

では、具体的にどのようにして心のゆとりを取り戻し、家庭内の雰囲気を整えていけばよいのでしょうか。ここからは、親御さんが無理なく伴走を続けるために今すぐ実践したい3つのアプローチを紹介します。

「全部やる」ではなく、「やることを絞る」

タスクの多さにもプレッシャーにも、効果的なのが「やることを絞る」引き算の思考です。「あれもこれも完璧にこなさなきゃ」と思っていると、親子ともに追い詰められてしまいます。

受験後期は、塾から出される課題をこなすだけでも精いっぱいなはず。これが最低限だと思っていることをやり切るのも難しいでしょう。そんなときは、「最低限これだけはやる」という水準のバーを下げてください。
 
小6の夏であれば、「塾の授業の復習を最優先として、宿題は全部やらなくていい」と決めるのもアリです。具体的な目安としては、迷わずスラスラ解けた問題は繰り返さなくてOK。逆に、時間をかければ解ける問題や、時間をかけても解けない問題は、優先的に残しましょう。「間違えた問題の解き直し」を最優先にする、というシンプルな基準で十分です。「これはやらない」と決めることが、心の負担をグッと軽くするコツです。

学習面では塾を頼り、ペースメーカーに徹する

親御さんが勉強を見てあげている場合には、もっと塾を頼ってもよいでしょう。もちろん、全て塾にお任せというわけにはいきませんが、勉強のつまずきは「塾の講師に聞いてみて」と手放してもよい部分です。
 
学習のペース配分は親の役目・勉強を教えるのは塾の役目、というように塾を頼れる部分は頼ってください。それだけでも、サポートに割く時間や精神的な負担は軽くなるはずです。
 
子どもへの声かけは、「勉強をどこまでやるか」といった計画と進捗確認のみに。「もっと頑張りなさい」と言いたい気持ちが生まれても、ペースメーカーに徹することを意識しましょう。

生活を回す仕組みを軽くする

日々の家事の「仕組み」をスリム化するのもおすすめです。夏期講習中は昼食・夕食の2食分の弁当が必要になる日もあり、負担はいつも以上に大きくなります。「手作りにこだわらない」と決めるだけでも気持ちは軽くなるもの。市販のお弁当やコンビニのおにぎりを取り入れる日があってもいいですね。塾の送迎はお父さん・お母さんで曜日ごとに分担するなど、負担を減らせる方法がないか考えてみましょう。
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「頑張らせなきゃ」を手放していい? 専門家が伝えたい親の心構え
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