送り迎え、弁当、学習管理…中学受験で親が限界になる前に。専門家がすすめる「全部はやらない」選択

中学受験の天王山とされる小6の夏。夏期講習の忙しさに追われ、つい子どもに強く言ってしまう自分を責めてしまう保護者は少なくありません。親のイライラの正体と、心の余裕を取り戻す具体的な対処法を、指導歴30年超の受験専門家が解説します。

今の関わり方で大丈夫? 見極めるための3つの視点

「なんだか最近うまくいかない」という日々の違和感は、親御さん自身が知らず知らずのうちに限界を迎えているサインかもしれません。まずは現在の親子関係やサポート環境について、次の3つのポイントを見直してみましょう。

親の負担が一人に偏っていないか

受験のサポートを全て一人で抱え込んではいませんか? 送り迎え・学習管理・進捗(しんちょく)確認のうち、今いくつを自分だけで担当していますか? ひとつだけでも、パートナーや外部の人に渡せるタスクがないか考えてみましょう。

最初に夫婦で役割分担を決めた結果、どちらか一方に負担が偏ってしまうケースはよくあります。「時間に余裕がある方がやる」くらい、臨機応変に助け合える環境づくりを意識してみましょう。

子どもに当たる場面が増えていないか

日々の会話の中で、わが子への言い方がトゲトゲしくなっていませんか? 「なんでできないの!」「早くしなさい!」といった感情的な言葉、この1週間でどれくらい口にしましたか? 「言い過ぎたかな」と思ったら、まずは一呼吸置いて、自分の心理状態を振り返ってみましょう。

子どもの状態を見られているか

朝起きられない、口数が減った、表情が暗いなど、一番大切な「子どものSOS」が見えなくなっていませんか? 1日5分でいいので、受験や勉強に関係のない、ほっととできる会話の時間を作ってみてください。例えば、「今日の晩ごはん何がいい?」といった何気ない一言でも構いません。 
 
最後まで走り切るためには、親子ともに無理のない「持続可能なサポート体制」をつくることが何より大切。「小6の夏だから必死に頑張って当然」という前提を一度外し、まずは家庭内の雰囲気を健全に保つことに目を向けましょう。
次ページ
宿題は「全部やらなくていい」? 小6の夏に必要な“引き算”とは
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    東野圭吾や湊かなえだけじゃない、「業と罪」を描く『映画ちいかわ』から強く連想した映画8選

  • どうする学校?どうなの保護者?

    20年間「駆け込み実績ゼロ」の学校も…「こども110番の家」は本当に必要? PTAが直面する理想と現実

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    【要注意】東京駅で絶対にハマる「最遠ホーム」と「メトロ乗り換え」の絶望トラップ

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策