夏休み、学校の先生は何してる? 授業がなくても「大忙し」のワケ【現役教員に聞いた】

夏休みが始まると子どもたちの姿がなくなり静かな日々が続きますが、先生たちは新学期に向けて大忙し! 大量のプリント印刷から猛暑の中の農園・メダカのお世話まで、現役小学校教員にリアルな仕事をお聞きしました。(画像出典:PIXTA)

top
子どものいない学校で、先生たちがやっていることとは?(画像出典:PIXTA)
夏休みが始まると、学校から子どもたちの姿がなくなり校内は静かな日々が続きますが、先生たちは新学期に向けて黙々と準備をしています。

休み明けに登校すると何も変わっていないように見える教室や学校も、実は先生たちが整備してくれているからこそ、といえるでしょう。

そこで、学校の先生の「夏休みならではのお仕事」を、現役の小学校教師である松下隼司先生にお聞きしました。

(質問)

夏休み中、先生たちは学校でどんな仕事をしているの?

(回答)

新学期に向け、子どもたちには気付かれないけれど、大事な作業を黙々とやっています。

どういうことか、詳しく解説します。

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

アプリ活用から印刷作業まで! 新学期に向けた地道な準備作業

夏休みは、新学期に向けて教室の備品などを確認・補充していることが多いですね。教室の整備に関わることでいえば、各教科のプリントの準備は夏休みにしています。

国語・算数・理科・社会それぞれのプリントを黙々と印刷し続ける日も(笑)。学期中は時間がなかったり、ほかの先生たちもコピー機を使ったりしているので、大量に刷り出す余裕があまりないんですよね。

そのほか、新学期からの席の配置(席替え)も考えています。最近はアプリで配置を決めることもできるのですが、私は一人ひとりの顔を思い浮かべながら、ああでもない、こうでもないと地道に考える方が性に合っていました。

そのほかの教室内の細かい備品チェックなどもありますが、最近は職員室でできる作業はなるべく職員室で行うことが多いです。同僚の先生方の仕事ぶりから、気付くことや学ぶことがたくさんあるからです。

また、わざわざ教室で作業をすると教室ごとにエアコンの電気代がかかってしまうため、省エネの観点からも職員室にいることが多いですね。

水やりから生き物のお世話まで。休日に学校へ行くことも

実は、夏休みの仕事は教室外にもたくさんあります。

校内農園があれば、その水やりです。夏休み期間中に枯らしてしまっては、新学期以降の学習に影響が出ますから、交代制で毎日欠かさず水をやりに行きます。土日に水やりだけのために学校へ行くこともしばしばあります。

また、理科の学習では生き物の観察を行うため、理科室のメダカなどの管理も交代で行っています。最近はクラスで動物を飼うことは衛生面の観点から減りましたが、こうした生き物の維持も大切な仕事です。

そのほか、5年生の担任であれば稲作の体験としてバケツで稲を育てている場合があるため、その管理も入ってきます。

私もお盆休みに数日ほど実家へ帰省することがあるのですが、その間は学校の様子を見に行けません。そのため、帰省から戻ると農園の野菜たちが心配で、自宅に荷物を置くより先に学校へ行くこともありました。野菜は子どもたちの大切な学びの教材ですし、枯れてしまってはかわいそうですからね。
次ページ
夏休みに通知表の作成? 先生たちの夏休みに起きた意外な変化
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が「史上もっとも優しいヒーロー映画」になった理由。予習したい作品は?

  • どうする学校?どうなの保護者?

    20年間「駆け込み実績ゼロ」の学校も…「こども110番の家」は本当に必要? PTAが直面する理想と現実

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    「青春18きっぷ」販売激減の裏に何が? 連続利用の厳格化だけではない「本当の理由」

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策