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中高一貫校の進学指導や推薦入試の拡大も影響
8. 中高一貫校で進学指導が強化された
中高一貫校で現役合格に向けた指導に力を入れている。浪人させない指導をセールスポイントとする学校もある。
『サンデー毎日』は毎年春に東京大など難関大学の合格者出身高校ランキングを掲載している。このときに教育機関の広告が掲載されるが、1970年代、80年代は予備校の浪人コースの紹介が圧倒的に多かった。
2000年代以降になると中高一貫校の現役合格実績をアピールするものが顔を出すようになった。2020年代、共学化で校名変更してリニューアルした中高一貫校が、進学実績を競う広告を出している。
9. 受験生にブランド大学へのこだわりが少なくなった
「東京大しか考えられない」「なにがなんでも早稲田」「絶対に慶應」という、特定大学への執着が薄れ、「何年かかっても」「浪人して」という思いを抱く受験生が少なくなった。いまの自分が入れる大学に進んでもいい、と考える受験生が増えている。
10. 学校推薦型選抜、総合型選抜が広がった
多くの大学で、一般選抜よりも学校推薦型選抜・総合型選抜を重視するようになり、これらの枠が広がった(図表1-7)。年内に大学入学を決める高校生が増えている。
もっとも、いずれの選抜方法も浪人が受験できる大学はあるが、メインは現役生である。大学入試全体で浪人が受けられる枠が減ったともいえる。
この書籍の執筆者:小林哲夫 プロフィール
教育ジャーナリスト。1960年神奈川県生まれ。94年の創刊から『大学ランキング』編集担当。著書に『予備校盛衰史』、『「旧制第一中学」の面目』(ともにNHK出版新書)、『関関同立』(ちくま新書)、『改訂版 東大合格高校盛衰史』『京大合格高校盛衰史』(ともに光文社新書)、『中学・高校・大学 最新学校マップ』(河出書房新社)、『高校紛争 1969─1970』(中公新書)など。



