大学進学の選択肢が広がり、浪人しにくい時代に
5. 大学が増えて進学先の選択肢が増えた
過去20年、大学数と定員数の推移をまとめた(図表1-6)。旺文社の推定によれば、2024年の受験生数は64万7000人。定員数は63万6000人なので、その差はわずか1万1000人となった。18歳人口が減少し続けており、現役が大学に進学しやすい環境になっている。
6. 全国にさまざまな学部、学科が生まれた
かつて地方の受験生は地元の大学に自分の志望する学部学科がなく、関東や関西などの都市部の大学に進まざるを得なかった。難易度が高い場合、進学をあきらめるか、浪人するしかなかった。だが、昨今、地元にも自分が志望する学部学科が増え、現役で進学するハードルが下がった。
たとえば、医療、福祉分野で大学、学部学科が多く設置されている(以下、カッコ内は開学年)。山形県立保健医療大(1997年)は理学療法士を育成する。高知学園大(2020年)は管理栄養士を育てる。新潟医療福祉大(2001年)では社会福祉士、精神保健福祉士をめざすことができる。大分県立看護科学大(1998年)と宮崎県立看護大(1997年)は看護師を養成する。
7. 女子の進学率が高くなった
過去30年、女子の大学進学率は1995年22.9%、2000年31.5%、2006年38.5%、2012年45.8%、2018年50.1%、2022年53.4%と推移している(文科省データをもとに武庫川女子大学教育総合研究所が集計)。
これまで短期大学や専門学校に進んでいた女子が四年制大学を目指すようになった。女子は現役志向が強く、女子が大学へ進むことになって、受験生および進学者全体の現役比率が高くなった。



