(質問)
SNSでは100万円以上のボーナスをもらっている人も。私のボーナスって少な過ぎる?
(回答)
ボーナスの金額は業界や職種、給与体系によっても変化するので、金額の多寡について一言で判断することは難しいです。ボーナスの金額に仕事のモチベーションを左右されないように、昨今のボーナスの実情を確認して、自分の立ち位置を確認してみましょう。
以下で詳しくお話しします。
実は約2人に1人? 「夏のボーナスなし」の意外なリアル
ボーナスの時期になると、SNSでは「今年のボーナスは100万円!」という投稿や、海外旅行、ブランドものの買い物といった華やかな投稿が目に入り、つい他人の懐事情が気になってしまうものです。しかし、実際には「夏のボーナスは出なかった」という会社も少なくない、というのが現実です。『女の転職type』が2025年夏に行った調査では、約半数にあたる44.5%のユーザーが「支給がなかった」と回答しています。
また、支給された金額についても、100万円以上もらっている人は全体の1割以下。ボーナスが出た人の支給平均額は、2025年が39.1万円、2024年が34.8万円となっています。
※ボーナスの支給があった人のみ
8割がガッカリ……? ボーナス額にモヤモヤする本当の理由
「私のボーナス、少な過ぎるのかな……」と不安に感じる人も多いかもしれませんが、実は多くの人がボーナスの額にモヤモヤを抱えています。『女の転職type』の会員に「ボーナスの満足度」を聞いたところ、なんと80.3%が「満足していない(不満)」と回答しました。
周りの高額なボーナスを見て「自分の努力不足?」と落ち込む必要はありません。金額を左右するのは、個人のスキルよりも「業界・職種による仕組みの違い」です。
・高くなりやすい: 利益率の高い金融・IT業界、成果が直結する営業職など
・控えめになりがち: 基本給が安定している事務職、現場を支える接客・福祉職など
これは仕事の価値ではなく、給与体系の違いです。また、ボーナスが少なくても「休みやすさや福利厚生」が充実している会社もあります。そのため、「同じ職種の世間相場より明らかに少ない」「業績がいいはずなのに、なぜか理由なく低い」という場合は話が別。あなたの実力不足ではなく、その会社の給与水準や評価制度自体に原因があるサインです。
ボーナスに振り回されない! 長期的に「稼ぐ力」を育てるキャリア戦略
大切なのは、目先の一時金に一喜一憂せず、長期的な視点で「自分の市場価値」を高めることです。今の環境を見極める基準は、「将来の自分にプラスになる経験が得られるか」。もし、今の職場で成長の機会が少なく、さらに「同職種に比べて不当に低い」「納得のいく理由なく低く抑えられている」と感じるなら、今の場所にこだわる必要はありません。外の世界に目を向け、より正当に評価してくれる環境への転職を考えるベストタイミングです。
一時的な数字に振り回されず、「今の環境が本当に自分に見合っているか」を冷静に見極める視点こそが、納得のいくキャリアと確実な収入アップへの近道になります。
この記事の執筆者:
小林 佳代子
『女の転職type』編集長
新卒で(株)キャリアデザインセンター入社。転職情報誌及び転職サイト『type』『女の転職type』で、1000社以上の求人広告制作に携わる。2018年『女の転職type』編集長に就任。プライベートでは2児の子育て中。 女の転職type■https://woman-type.jp/ type■https://type.jp/
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