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令和の先生が大切にする、アナログとデジタルの心の距離
学校には来られなくても、子どもたち同士はさまざまな形で交流を保っていることも多いです。例えばSNSやオンラインゲーム。オンラインゲームを通して親交を深めている子どもも多いですし、対面では話せなくてもSNSなら友達と話せるというケースもあるようです。
近年、SNSやオンラインゲームのトラブルが問題視されていますが、大人の管理下で適切に活用すれば、子どもたちの関係を維持する有効な手段となります。
一方、お手紙というアナログな手法が再会へのきっかけになる場合もあります。クラスメイトから「○○さんにお手紙を届けたい」という声があがれば、まずは保護者に許可をとった上で本人に届けます。
お手紙1つをとっても、それが重荷になる子もいれば「みんなに自分のことを覚えてもらっている」と励みになる子もいます。
クラスメイトからの温かい思いや言葉だとしても、子どもによってはマイナスに働いてしまう可能性がありますから、目の前の子どもはどちらの方向に捉えるかを見極めるのが、教師や保護者の役割です。
行事こそ、クラスメイトと自然に歩み寄るチャンス
また、年に何回かある学校行事も子どもたちをつなぐ大切な機会です。「行事なら頑張って参加できそう」という子もいますから、その場合の参加スタイルを細かくヒアリングし、無理のない形での参加や見学を検討します。学校行事に関しても、クラスメイトの働きかけや思いやりに助けられることが多いですね。
教師が「仲間に入れてあげてね」と促すのではなく、「今回は○○さんも来られそうだよ」と共有すると、「じゃあ、この係なら○○さんも参加しやすいかな」と自然に歩み寄る姿がよく見られます。
令和の不登校対応には決まりきったマニュアルはなく、一人ひとりに合ったオーダーメイドの対応をしていく必要があります。
しかし、教師がよかれと思って独りよがりな対応をしてしまうと、子どもをますます追い込んでしまうことにもなりかねません。
教師と保護者が密接に連携をとりながら、SNSやオンライン通話、ゲームなどを「心の窓口」として活用するのが、令和ならではの不登校対応といえるでしょう。 話を聞いたのは:松下隼司さん
大阪府公立小学校教諭。令和4年度文部科学大臣優秀教職員表彰受賞。令和6年版教科書編集委員。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクール文部科学大臣賞、第69回(2020年度)読売教育賞 健康・体力づくり部門優秀賞などの受賞歴を持つ。新刊『がっこうとコロナ』(教育報道出版社)など著書多数。voicyで『しくじり先生の「今日の失敗」』を発信中。
この記事の執筆者:
大塚 ようこ
フリーランス編集・ライター
フリーランス編集・ライター。子育てや教育、夫婦問題、ジェンダーなどを中心に幅広いテーマで取材・執筆を行っている。
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