「映画の定義が変わる」ほどの魅力がさらに進化していた
先に挙げた前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のインタビューで、宮本茂は「ゲームは自分が積極的に考えて遊ぶからこそ面白いのであって、受動的に観る映画とは異なる」ことを前提として、「ゲームで経験したアクションを本当のように見せてくれるシーンがほしいということをすごく大事にした」「たくさんのゲームの楽しさを詰め込むのには時間がかかった」という趣旨の発言をしており、ほかの映画とは異なる製作のプロセスがあったことも分かります。
その意味では、IPの人気だけでなく、内容そのものでも「映画の定義が変わった」ほどのものだったのです。
「ゲームの魅力を詰め込んだ上に映画として体感できる」前作の魅力は、今回の『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』でさらにパワーアップしていました。「あのゲームのあの場面だ!」「え!?あのゲームをそんな表現にしてしまうの!?」「それも本気でやってしまうんだ!」といった驚きと興奮はゲームファンこそマシマシになるでしょうし、ゲームを全く知らない人でも多彩なアイデアをたっぷりと楽しめるでしょう。
個人的に注目してほしいのは、さらにバラエティー豊かでゴージャスになったアクションと世界観もさることながら、「よりダイナミックになったカメラワーク」と「星の輝きの美しさや炎の強さがわかるライティング(光と影の表現)」でした。それらも間違いなく「前作超え」をしたクオリティーなのです。
この記事の執筆者:
ヒナタカ
映画 ガイド
All About 映画ガイド。雑食系映画ライターとして「ねとらぼ」「マグミクス」「NiEW(ニュー)」など複数のメディアで執筆中。作品の解説や考察、特定のジャンルのまとめ記事を担当。2022年「All About Red Ball Award」のNEWS部門を受賞。
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