『マリオ』新作映画が「評論家からの賛否が分かれている」けど「心配ない」と言えるワケ

『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は前作に引き続き「評論家からは賛否両論」だけど「一般の観客からは大好評」の評価となっています。その理由および「前作が好きな人は今回も楽しめる!」理由を記していきましょう。(※画像出典:(C) 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.)

評論家のネガティブな意見は褒め言葉にもなる?

一方で、筆者個人は決して「評論家がずれている」とは思えない、それどころか的を射た批評をしており、それは裏を返せば作品の魅力そのものではないか? と思う部分もあります。

実例として、今回の『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』に対しての、「WBOC」のネガティブなレビュー記事の一部を抜粋してみましょう。


ピクサー作品ではドラマチックなストーリーと感傷的な要素を重視していますが、残念ながら本作はそうした要素に関心を示しておらず、空虚で中身のない印象を与えてしまいます。さもなければ、この映画は熱狂的なファンである観客に拍手喝采を浴びせるための、任天堂ゲームのキャラクターたちのパレード(または連なり、見せびらかすこと、誇示)に過ぎないでしょう。

出典:Movie Review - The Super Mario Galaxy Movie | The M Report | wboc.com

ほかにも、同レビューでは「設定が無理やりすぎではないか」「キャラクターの登場が“ファンサービス優先”になっていないか」など、総じて「多すぎる設定やキャラクターが、物語として有機的に機能していない」ことを批判されています。

その特徴はなるほど「映画の物語として考えると空虚にも思えてしまう」「ゲームのキャラクターのパレード(または連なり、見せびらかすこと、誇示)」のようなものかもしれませんが……いやいや、そのパレードって、実際に観てみれば楽しいのでは?と思えるのです。
マリオ映画
(C) 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
実際に筆者が今回の『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』を見た時の感想はストレートに「めっちゃ楽しい!」でした。何しろ感傷的な要素は最低限で、次から次へと原作のキャラクターが登場して、それぞれの掛け合いも小気味が良くてクスクス笑えて、何よりゲームを再現したギミックやきらびやかな世界が次から次へと展開して……などと、停滞しているシーンは全くない、まさにパレードのような内容なのですから。

それらの特徴は精緻に物語を組み立てているピクサー作品とは確かに異なる、クレイジーなまでの勢いのあるアニメの演出が魅力のスタジオ・イルミネーションの「らしさ」でもあります。

矢継ぎ早な編集や目まぐるしいアクションは、ゲームが好きな人はもちろん、ショート動画を見慣れている世代でも全く退屈させない、「今の時代のエンタメ」であると思えました。
マリオ映画
(C) 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
とはいえ、「キャラクターが多すぎて物語や設定が無理やり」という批判が的を射ていると思ったのも事実。具体的には「あの展開からマリオがピーチ姫を追う流れになるのは不自然では?」「ロゼッタのゲームとは異なる設定や過去の描き方はさすがに強引では?」と筆者個人としても思ってしまいました。

しかし、それでも「クッパJr.と父親クッパの関係」と「ピーチ姫が自分のルーツを探す旅」という対比のある物語構造そのものと、キャラクターそれぞれ(特にロゼッタ)の感情の揺れ動きは、とても面白く仕上がっていたと思います。
マリオ映画
(C) 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
何より前述した批評でいうところの「ゲームのキャラクターのパレード」が超特急で、いや暴走特急で走り抜けていくような「勢い」があったので、細かいツッコミどころや無理やりさはそれほど気にならない、それどころか「この荒っぽさで満点のサービスを楽しませてくれ!」な領域になっていると思ったのです。
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「映画の定義が変わる」ほどの魅力がさらに進化していた
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