同作は公開からわずか12日間で全世界累計興行収入が1000億円を突破する超大ヒットを記録。前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の世界興行収入は2000億円を超え、日本でも約140億円を叩き出しており、そちらの記録に迫れるか、超えるかにも注目が集まっています。
前作も今回も「評論家からは賛否両論」だけど「一般の観客からは大好評」
そんな本作で興味深く、また話題になっているのは、前作に続き評論家の評価が割れている一方で、一般の観客からは大好評という評価になっていること。実際にアメリカの批評サービスであるRotten Tomatoesを見てみると、前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は評論家59%に対し一般が95%。今回の『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は評論家43%に対し一般が89%という割合になっています。
それでいて、その評論家の賛否両論をネガティブに捉えすぎる必要はまったくなく、「子どもから大人まで分け隔てなく楽しめるゴールデンウィークに観る映画の決定版」「前作が好きな人は今回も大いに楽しめる!」と断言できる理由もあったりするのです。本編の大きなネタバレのない範囲でまとめていきましょう。
「評論家の低い評価が追い風」になる理由は?
前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では評論家からの賛否が興行的にマイナスの影響を与えたわけではなく、むしろ人気や知名度の後押しになったのではないか?という見方があるのです。実際に、マリオの“生みの親”のゲームプロデューサーであり、映画の製作にも関わっている宮本茂は、前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の時点で、「大ヒットをしている今の気持ち」および「海外の反応などでおもしろかったこと」として、以下の発言をしているのです。
こちらのインタビューでは、「いいものが埋もれることなく選んできてもらったのが任天堂の歴史」や「マリオはお父さん世代の人たちだけではなく、その子どもたちにも知ってもらえている」ことなど、マリオというIPの絶大的な人気も語られています。評論家がけっこう低い評価をしているということで、「評論家がずれているんじゃないか?」みたいな意見が追い風になってくれたりもして。僕としては「映画の定義が変わった」とか言ってもらえたらうれしいなと思っています。
出典:ファミ通.com/映画『スーパーマリオ』宮本茂氏インタビュー
その長年で培われた人気は「ファンの熱量」になり、それがあればこそ、評論家のネガティブな評価さえも、さらにコンテンツが盛り上がる理由へと変わるというのは、なるほど「映画の定義が変わる」ほどのものなのかもしれません。



