「自称コミュ障」は実は優しい人。直木賞作家・小川哲が教える人間関係がラクになる視点

うまく話せない、気を遣い過ぎて疲れる……そんな悩みを直木賞作家・小川哲さんが独自の視点でバッサリ! 話を組み立てるコツからメンタルの保ち方まで、人間関係のストレスを手放すための「斜め45度」の思考法を紹介します。(画像:CEメディアハウス提供)

気を遣って疲れるくらいなら、「自分が楽しむ」ことを優先する

——コミュニケーションが苦手な人の中には、気を遣い過ぎて疲れてしまうという人もいますよね。  

小川さん:そうですね。でも、自分が気を遣って疲れているときは、相手も疲れていると思います。もちろん、仕事であれば取引先のつまらない話を聞かなければいけない状況もあるでしょうけれど、プライベートであれば、気を遣い過ぎているということはコミュニケーションが不自然になっているということです。  

だからどちらかと言えば、自分が疲れないように、自分が楽しくコミュニケーションができるようにまずは考えるのがいい気がしますね。それで嫌われても、少なくとも自分は楽しいので。自分も疲れて、相手にも面白くないと思われたら、二重で損じゃないですか。 

ただ楽しむといっても、自分のしたい話だけをするということではありません。会話の面白さって、互いの興味関心が重なったりして、その2人でしか起きえない化学反応が起きる瞬間にありますよね。それは気を遣い過ぎているとなかなか起きないですし、そういった意味で自分が楽しむって必要だと思います。
対人関係のストレスを手放す「斜め45度」の思考法を語る小川さん
「気を遣って疲れるくらいなら、自分が楽しむことを優先する」と小川さん

全員に好かれるのは無理。「自分が相手を好きになる」方が大事

——また本書では、「人間関係に悩むのは傲慢(ごうまん)である」とも小川さんは述べています。他人の感情はコントロールできないのだから、人から好かれたいなんて傲慢な考えだということかと思いますが、大多数の人はみんなから好かれたいと思ってしまうものです。それを気にせずにいるには、どのようなメンタルの保ち方をされているのでしょう?  

小川さん:相手から好かれようとするのは、僕からするとナンセンスなんです。嫌われないように気を付けることはできますけど、相手が自分のことを好きになるかどうかは、その人がどういう人生を歩んできて、どういう好みを持っているかに依存するので、こちらがコントロールできることではないんですよね。  

でも、自分が相手を嫌いにならないことならできます。結果論として、自分が好きな人は、相手も自分のことを好きでいてくれることが多いと思いますし、自分の感情にフォーカスした方が人生が豊かになる気がしますね。  

しかも僕みたいな人は、こちらの顔色ばかりを伺う人があまり好きではないので、全員に好かれようとするのはそもそも無理です。自分が相手のことを好きになるということの方が大事な気がしますね。
次ページ
人間関係の悩みがスッと消える「斜め45度」の生き方とは?
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • どうする学校?どうなの保護者?

    会費0円、会員3名でもPTAは回る。理想を形にした「架空の小学校」という驚きの手法

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『マリオ』新作映画が「評論家からの賛否が分かれている」けど「心配ない」と言えるワケ

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    江ノ電20年ぶり新車、謎の「1人掛け席」の正体は? 観光サービスではなく「混雑地獄」に挑む苦肉の策

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策