悠仁さまを次代の天皇に育てるという「国家的責務」の重さ——秋篠宮殿下の父としての責任と苦悩

皇位継承順位は単なる序列ではありません。皇族男子は順位に関係なく、いざというときには天皇になる覚悟を求められる存在だといいます。宮家が存在する理由とともに、皇位継承という制度の重みを解説します。(画像:REX/アフロ)

天皇陛下の66歳を祝う一般参賀にて、集まった参賀者へ手を振られる悠仁さま(画像:REX/アフロ)
天皇陛下の66歳を祝う一般参賀にて、集まった参賀者へ手を振られる悠仁さま(画像:REX/アフロ)

皇室について語られるとき、「次の天皇は誰になるのか」という話題が注目されがちです。しかし、皇位継承順位は単なる序列ではありません。

皇族男子は順位の高低にかかわらず、万が一のときには天皇としての役割を担う覚悟を求められる立場にあるといいます。宮家が存在してきた理由も、まさにそこにあります。

本記事では『竹田恒泰の特別講義 天皇と皇族』(竹田恒泰・著/Gakken)より一部を抜粋・編集し、宮家の役割と、皇位継承順位が意味するものについて見ていきます。

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宮家は「いざ」というとき「天皇を出すため」に存在する

秋篠宮皇嗣殿下について、弟宮でいらっしゃることから、「将来、天皇になることは想定されていなかったのではないか」と見る向きもあります。けれども、宮中での見方は決してそうではありません。

これは、かつて寬仁親王殿下から直接うかがったことですが、たとえ皇位継承順位が下位であったとしても、「天皇になる準備をしなくてよい」ということには決してならないそうです。

よく一般には、「皇太子殿下は帝王教育を受けているが、秋篠宮殿下はそうではない」と語られることがありますが、これは正しい理解とはいえません。そもそも「帝王教育」といった明確な制度やカリキュラムが存在するわけではないのです。

皇位継承順位は単なる序列ではない

皇族男子とは本来、「いざ」というときに天皇となるために存在していて、そうした役割を宿すのが宮家なのです。決して、公務を担う皇室の実務部隊というだけの位置づけではありません。

もちろん日常的には公務に従事なさいますが、それは本質ではなく、「いざというときに皇位を担う」という役割の延長にすぎません。

そうした宮家の役割は、700年、あるいは800年に一度あるかないかというほどの稀な頻度ではありますが、その稀な瞬間があるからこそ、皇統は2000年にわたって一度も断絶することなく続いてきたのです。

つまり、宮家は「必要なときに、天皇を立てる」ために存在しているのであって、日々の公務のためだけにあるのではない。ふだんは表に出る機会が限られていても、その背後には、非常時に皇位を継承する覚悟を秘め、皇室の本質を静かに支えているのです。

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寛仁親王が明かした“序列”の本当の意味
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