SAPIXと個別教室のトライを併用。父も隣で勉強して臨んだ受験生活
——SAPIXを選ばれた理由と、入塾のタイミングについて教えてください。
志望校の対策に特化したコースがあるのが大きく、迷いなくSAPIXを選びました。ちょうど新しい講座が始まるタイミングだった小学4年生の4月に入塾しました。
——入塾時の偏差値は45とのことですが、そこからのスタートについてはどうお感じでしたか?
正直なところ、志望校には遠い数字でした。ただ、そこから伸ばしていくために何が必要かを考えて、まずはSAPIXの授業についていける土台をつくることに集中しました。
——SAPIXでの学習は実際いかがでしたか?
進度が速く、一度扱った内容には触れずに次へ進む前提で、授業が進行していく印象でした。
例えば算数では、解法の途中にある考え方や計算の過程を、自分で理解しなければならない場面があります。ですが、基本的な部分はすでに習得済みとして先へ進んでいく。そのため、クラスが変わったばかりの子は、ついていくのが大変なこともあり、娘も最初は苦労していました。
対策として、「とにかく分からないところは色をつけて飛ばして、先生の話をしっかり聞いてメモしなさい」と伝えていましたね。
——小学5年生から個別教室のトライも併用されていますが、その理由は?
SAPIXでわからなかったところをトライで復習して、さらに先生に別の問題を出してもらって演習を重ねる、という使い方をしていました。
トライの先生が御三家出身の大学生で、つまずきやすいポイントをよく分からないいたんです。トライで復習してもまだ理解が薄い問題は、私や妻が自宅で一緒に対応するという流れでした。
SAPIXで生まれた「分からない」をトライで潰し、それでも残ったものを家庭で拾う。この三段構えが回り始めてからは、単元ごとの理解が安定するようになり、少しずつ成績も上向いていった実感がありました。
——大村さんご自身も一緒に問題を解かれていたんですよね。
はい、娘が勉強している間に私も一生懸命勉強するような感じでした。前もって教材を読んで予習しておくこともありましたね。
大人でも解けない問題もありましたが、よく娘に言っていたのは「大人も間違えるし、できないことは別に恥じることじゃないよ」ということです。みんな同じなんだから、と。そうやってプレッシャーをかけずに、辛抱強くやっていました。
振り返ると、あと1年前倒して、小学3年生からSAPIXに入れて、4年生から個別指導もつけてあげたほうがよかったかなとは思います。メンター的な存在が早い段階からいれば、本人の学習がもっと安定したのではないかなと。
でもそこはやってみないとわからなかった部分なので、なかなか難しいですけどね。
「なぜそう思ったの?」——感想を訂正しない問いかけが国語力を伸ばした
——一番伸びた科目として国語を挙げていただきましたが、具体的にどんな工夫をされましたか?
小学1年生のころから簡単な本を読ませて、分からない単語が出てきたら調べ方を教えるところからスタートしました。まず「自分で勉強する方法」をつかんでもらうのを大切にしたんです。
そこから「この本、どういうことなんだろうね」と、娘と互いに話をするようになって。意識したのは、娘が話す感想を訂正したり、何かを指摘したりしないことでした。「間違えた」と感じると、自分の考えを言葉にしづらくなってしまうと考えたからです。
「なぜそう思ったの?」と、自分の言葉で説明できるように促していきました。
——国語以外の教科でも「なぜ?」のアプローチは使われていましたか?
はい。「以前習ったところとつながっている」と気づいてほしいと思い、「なぜ間違えたのか」を一緒に考えるようにしました。
この積み重ねが、雙葉中学校の面接対策にもそのまま活きました。特別な準備はほとんどしておらず、娘に伝えたのは「なぜ自分がそう思ったのかをちゃんと説明できるようにしよう」ということだけです。普段からやっていたことの延長線上に面接があったので、娘もしっかり対応できていました。



