韓国の主要音楽番組すべてで1位! グランドスラムを達成
矢野:韓国の音楽番組で1位になったんですよね。SNSやYouTubeで見ました。EXOにとっては久しぶりの1位ですか?ゆりこ:2019年の『Obsession』以来ですね。しかも今回は『SHOW CHAMPION』『M COUNTDOWN』『Music Bank』『ショー!K-POPの中心』『人気歌謡』という韓国の主要音楽番組のすべてで1位を獲得しました。いわゆる「グランドスラム」というやつで、これは2015年『Call Me Baby』以来、11年ぶりの快挙です。
矢野:今回はファンも悲願の1位なのでしょうね。勢いのある若手さえも「グランドスラム」は簡単ではないでしょう。
ゆりこ:そうなのです。韓国の音楽番組は、音源(ストリーミング)、音盤(CDなどフィジカルの売上)、YouTube再生数やアプリ上のファン投票などすべてを総合して順位が決まります。つまり「聞かれて」「買われて」「見られて」「投票されて」いないと1位にはなれません。だから今回はファンたちの情熱と、久々にEXOを聞いてイイなと思ったライトなリスナーをも巻き込めた結果なのではないかと思います。私も今回は「絶対に1位を獲ってもらいたい!」と応援活動に熱が入りました。
矢野:ここでちょっと切り込んでいきたいのですが、今回はメンバーが全員そろわなかったじゃないですか。チェンさん、ベクヒョンさん、シウミンさんがグループに合流できなかった状況で、よくカムバックできたなあというのも正直な意見です。特にチェンさんとベクヒョンさんはメインボーカルですよね。
一部メンバーの不在と奇跡の再合流。不安定な状況での再出発
ゆりこ:私も一番心配していたのがボーカル部分でした。D.O.さんの深みと色気のある声、チェンさんの美しいハイトーンボイス、おしゃれで洗練されたベクヒョンさんのメロウな声が代わる代わる聞こえてきて、時に折り重なって……という部分がEXOの音楽面の強みだったからです。普通だったらグループに1人いれば御の字! な天才ボーカルが3人もいて、それぞれ全く違う声色を持っているというのは奇跡的だったんですよ。そしてシウミンさんもオールマイティーなグループの要だったので、全体的なバランスもどうなっちゃうんだろうって。矢野:だからこそ“今っぽい”ではなく“EXOっぽい”曲をタイトル曲に選んだ可能性もありますね。自分たちのカラーは変わらないですとアピールするような意志も感じます。
ゆりこ:私も「これは改めての自己紹介ソング」だなと思いました。“王冠”を意味する題名からね。冒頭から「君の前に舞い戻り 喜んで王冠を受け取ろう 今僕たちは舞い戻った」とラップから始まりますから。そこに加えて「Comin’ to the throne」、つまり王座に就きに行くぞと。何度も出てくる「君」という言葉がファンだと考えると、熱いファンソングでもあると受け取れます。MV(ミュージックビデオ)の戦う王子様(?)なコンセプトも彼らにしかできないなと思いました。ちゃんとファンとK-POPシーンがEXOに求めているもの、立ち位置を理解している。
矢野:ファンのために王座に舞い戻ってやる、という歌なのですね。唯一残されたメインボーカルD.O.さんはもちろん、スホさんや他のメンバーも一生懸命に歌っている印象を受けました。あともう1人、見慣れない人がMVに出てきたんですよ。 ゆりこ:レイさんですね! これを語らねばなりませんでした。今回のカムバックで起きた1つの奇跡は中国人メンバー・レイさんの復帰です。彼は脱退していないものの、長年母国での個人活動に集中していてEXOの活動には参加していなかったんです。正直、もう戻ってこないのかも……と思ったこともあります。だから発表された時は大興奮! 彼の声やダンスが加わることで、曲やMVもグッと華やぎました。
矢野:不参加で残念だったメンバーもいれば、復帰してうれしいメンバーもいたという複雑な状況ですね。
ゆりこ:「メンバー構成が不安定」これがEXOの最大のウイークポイントなのです。中国人メンバーの脱退、韓国人メンバーの入隊、契約問題……。私を含め、EXOのファンは辛抱強いのです。ドMじゃないとやっていられない(笑)。
矢野:本当はここで締めくくるはずでしたが、チェンさん、ベクヒョンさん、シウミンさんに関して新しいニュースが飛び込んできましたね。というわけで次回に続きます!
【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ:音楽・エンタメライター。雑誌編集者を経た後、渡韓し1年半のソウル生活を送る。帰国後は、K-POPや韓国カルチャーについて書いたりしゃべったりする「韓国エンタメウオッチャー」として、雑誌やWebメディアなどでの執筆活動や、韓国エンタメ情報ラジオ番組『ぴあ presents K-Monday Spotlight』(TOKYO FM)でパーソナリティーを務めるなど幅広く活躍中。
編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやビジネス記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)&MOA(TOMORROW X TOGETHERファン)。
この記事の執筆者:
K-POP ゆりこ
音楽・エンタメライター。雑誌編集者を経た後、渡韓し1年半のソウル生活を送る。帰国後は、K-POPや韓国カルチャーについて書いたりしゃべったりする「韓国エンタメウオッチャー」として、雑誌やWebメディアなどでの執筆活動や、韓国エンタメ情報ラジオ番組『ぴあ presents K-Monday Spotlight』(TOKYO FM)でパーソナリティーを務めるなど幅広く活躍中。
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