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まさに無双状態、音楽アワードの常勝グループ

編集担当・矢野(以下、矢野):「EXOのことを教えてほしい」とリクエストしたのは僕なので、覚悟はできています! EXOといえば詳しく知らない僕でも『Growl(ウルロン)』の大ヒットは知っていますし、“いろいろスゴい”伝説のグループというふわっとしたイメージはあります。なので具体的にどのようなところが“いかに”スゴいのか知りたいです。
ゆりこ:まずは分かりやすい数字や功績から。各K-POPアワードにて、デビューから2024年までに160以上の賞を受賞しています。3桁ですよ、3桁。その中でもメインの賞・大賞には23回輝いている。複数のアワードがあるとはいえ、一時期のブームで盛り上がっただけでは決してなし得ない記録です。「Melon Music Awards」「MAMA」「Golden Disc Awards」「ソウル歌謡大賞」という当時の4大K-POPアワードの大賞を制覇した年もあります。
矢野:まさに無双状態……。きっとこれだけたくさんの賞を受賞しているとそうでない曲を探すほうが大変そう。テレビをつけたらあっちもこっちもEXO。“EXO祭り”状態だったのではないでしょうか。
ゆりこ:本当にその通りでしたよ。これまでフルアルバムを7枚発売していますが、全てミリオンセラーです。勢いが落ち着いたかのようにいわれていた2023年に発売した最新アルバム『EXIST』は先行予約だけで約160万枚、発売前からミリオンセラー確定。予約数の自己最多記録を更新しました。『EXIST』、本当に全曲良いんですよ……。私の中の“最高EXOアルバム”も更新されました。 矢野:なんと、発売前から100万枚超え!? 新作で自己記録を更新したというのが意外です。やはり「Growl(ウルロン)時代がスゴかった!」という話を見聞きしますので。実際に『Growl』が発売された当時はどのような感じだったのか気になるんですよ。ゆりこさんはその“現場”にいたんですよね?
ゆりこ:思い出話が止まらなくなるから困るな(喜び隠せず)。矢野さんと読者の皆さんがウンザリしない程度に。それはもう無双していましたよ。向かうところ敵なしとはまさにこのこと。同時期にデビュー、活動していた他のボーイズグループが気の毒になるほどでした。
矢野:その時代はどんなボーイズグループが活動していたのですか?