大西さんが演じるのは、ある事故で父親を亡くし心に深い影を抱えた青年「小柳龍一(通称・ロン)」。そんなロンを気にかけて見守り続けている、年の離れた幼なじみの刑事「岩清水欽太(通称・欽ちゃん)」を原さんが演じています。 さらに、ロンの幼なじみの菊地妃奈⼦を演じる平祐奈さんをはじめ、紺野彩夏さん、河相我聞さん、村⽥雄浩さんなど個性あふれる俳優が出演。友人や新たに出会う仲間たち「ネイバーズ」と一緒に、ロンが騒動や事件を解決しながら、未来への希望を見つけるヒューマンミステリー作品です。
大西流星がキラキライメージを封印して望む“ダメ男キャラ”
原稿執筆時点で第3話まで放送されている『横浜ネイバーズ Season1』は、不思議な魅力を持つドラマだと感じます。同作は、“令和版IWGP(池袋ウエストゲートパーク)”とも評される、岩井圭也さんの小説『横浜ネイバーズ』シリーズ(ハルキ文庫)が原作。中華街を中心とした横浜が舞台となります。作品の魅力は、何といっても主人公がハマり役になっている「大西さんと原さんの演技」です。ロンは高卒で無職のうえ、貯金はほぼゼロで、中華街にある中華料理店を経営する祖父と二人暮らしをしている青年。9歳の時に父親を風呂場の事故で亡くし、さらに母親は行方知れずという暗い過去を持っています。 そんなロンは、高校時代に同級生が関連する事件を解決したことで地元では「山下町の名探偵」と呼ばれることに。なにかと相談事を持ち込まれることが多く、人を放っておけない性格もありさまざまな騒動に巻き込まれます。
複雑な設定のロンですが、大西さんはクールでありながら人情のあるキャラクターを繊細に表現。普段はキラキラしたイメージの強い大西さんですが、今回はボサボサヘアで服もよれよれな“ダメ男キャラ”をしっかりと演じられています。そのうえで、大西さんらしいチャーミングな魅力も残しつつ、ロンというキャラクターを作り上げています。 ロンは何の特技もなく「山下町の名探偵」と呼ばれる割には、推理能力も低いキャラクターです。特徴が薄い青年ですが、見た目がかわいい大西さんが演じることで目が離せない主人公に変貌。セリフの間のとり方や表情の作り込みが上手で、普通の青年を魅力あるキャラクターに見せることに成功しています。



