偏差値45からのスタートで、最終的に巣鴨中学校に合格。競争を好まず、勉強にも苦手意識のあった息子が、中学受験に挑むまでには紆余曲折がありました。
母は仕事と両立しながら、信頼する家庭教師と共に伴走。志望校が定まらなかった息子が、巣鴨中学校と出会い、合格を得るまでの歩みを振り返ります。
※この記事は、2025年5月に行ったインタビューをもとに作成しています。
【保護者プロフィール】
名前:高城 亜弥(仮名)住まい:東京都港区
年齢:48歳
職業:経営者
性格:自ら状況を切り拓く行動力が強み。冷静さと柔軟性を兼ね備えた芯の通った性格。
家族構成:夫、長男(中学1年生)、長女(小学5年生)
【中学受験を行った子どものプロフィール】
名前:高城 蓮(仮名)性別:男子
学校名:巣鴨中学校
入学年度:2026年度
性格:明るく活発。社交的ですぐに友達ができる。競争嫌いで平和主義な一面もある。
偏差値:学習開始時期 45/受験時期 66
受験結果:巣鴨中学校 第Ⅰ期 合格/サレジアン国際中学校 不合格
難航した志望校選び。息子が巣鴨中学に決めた意外なきっかけ
——息子さんは、2025年の2月受験で4月に巣鴨中学校に入学したとのこと。まさに終わったばかりですね。
ええ。もう遠い過去のことのように感じます(笑)。
——最初に、中学受験をすることにしたきっかけを聞かせてください。
周りに幼稚園や小学校受験をするご家庭が多く、元々は小学校受験を考えていました。
ただ、受験というチャレンジをする機会を持たないままエスカレーター式に進学していくのは、成長の機会を奪うことになるのではないかと迷う部分もありました。
結局、中学受験をすることに決め、幼稚園卒園後に中学受験をするご家庭が多い学区に引っ越したんです。
——公立中学から高校受験するという選択肢は、そもそもなかったのでしょうか?
都心に住んでいることもあり、学区内の公立中学は生徒数が少なくて部活動ができないという話を聞いていました。それならば、中高一貫校の方が充実した学校生活が送れるのではないかと思ったんです。
大人になる前の思春期という大事な時期にあたる中高の6年間で、勉強だけではなく、自分を内省する時間や好きなことに打ち込む時間をたくさん持ってほしいと思いました。
また、将来的なことを考えると海外留学や海外の大学を目指せるような学校が良いと考えていたので、教育方針がしっかりしている私立の方が望ましいという思いもありましたね。
——大学までのエスカレーター式という選択肢も考えていましたか?
いえ。やはり大学受験にはチャレンジすべきと思っていたので、大学の付属校は考えていませんでした。
——志望校に関してはどのように決めていったのですか?
本人は最初「男子校は嫌だ」と言っていて、小学校は共学だったため、社交的な息子は男女ともに友達が多く、いつも女子に囲まれているような子でした。そのため、私も男子校は合わないのではないかと感じていました。
そこで共学を中心に周りの評判を聞きながら、私の方で中高一貫校の中から、国際的な教育カリキュラムや教育環境を提供している学校を選んでいきました。学校説明会へは、小学4年生以降に5校ほど参加したのですが、周りの熱心なご家庭と比べると数は少ない方だったと思います。
習い事や部活動でスポーツをしていれば「この部活が強い学校に行きたい」ということもあるのですが、息子の場合、絵を描くことは好きでしたが「美術部に入りたい」ということもなく、何を基準に中学校を選べばいいのか本人も分からなかったんです。
仲のよい友達の影響を受けて「この学校がいいのかも」と思うことはあっても、「こういう学校に行きたい」という軸がなかったんでしょうね。
私としては、本人の意思が一番と思っていたので志望校を決めるフックとなるものが芽生えるのを待っていたのですが、全く芽生えず。結局、小学6年生の終盤まで具体的な志望校は定まらないままでした。
そんな時、家庭教師の先生から「この学校もいいと思うよ」と勧められた巣鴨中学校が、息子の心の琴線に触れたんです。正直、私が思い描いていたイメージよりも硬派な男子校だったので、意外ではありました。
信頼を寄せている家庭教師の先生の勧めだったことも、大きかったのかもしれません。小学5年生の終わりに、ご縁があって紹介をいただいた先生なのですが、仕事として割り切るのではなく、人として息子と向き合ってくれました。息子も先生のことが大好きで、勉強面でも精神面でも親子ともども救われた、大きな存在でしたから。



