「文章題で固まる」がなくなる。机に向かわず“算数センス”が身につく意外な方法

文章題や倍数・約数でつまずく子必見。「算数の苦手」は才能ではなく体験不足が原因です。今日から家庭でできる「買い物算」や「数字カルタ」で、遊びながら自然と算数センスを身につける方法を紹介します。(画像出典:PIXTA)

※画像はイメージ(画像出典:PIXTA)
算数が苦手な子ほど伸びる理由とは?(画像出典:PIXTA)

「算数はセンスがある子の教科」——そう思い込んでいませんか? 文章題になると手が止まり、「うちの子は算数が苦手かも」と感じる家庭は少なくありません。しかし、算数のつまずきは才能ではなく、考え方や体験の差で生まれることがほとんどです。

本記事では『東大でとことん教育を学んでわかった! 勉強にハマる子の育て方大全』(永島瑠美・著/青春出版社)より一部抜粋し、算数が苦手な子ほど力を伸ばせる学びの工夫を紹介します。

算数が苦手になる本当の理由。センスより大事な“ある視点”

算数と聞くだけで「うちの子、苦手で……」とため息をつく親御さん、多いのではないでしょうか。

算数で、子どもが「つまずきやすい場面」には傾向があります。

まず「算数は難しい」「算数は苦手」という先入観。

お母さん・お父さんからこの先入観を引き継いでいることが多いのですが、低学年のうちに「自分は算数ができない」と思い込んでしまっている子がたくさんいます。

こうなると、その後の学習意欲にブレーキがかかります。

中学年以降に多いのが「文章問題で立ち止まる」パターン。足し算か引き算か、割り算かかけ算か、どの式を立てればよいかわからず固まってしまう子が、とても多いのです。

さらに、「◯◯は◯◯の何倍?」「比は何対何?」といった「感覚的な理解」を求められる分野は、教科書通りのやり方では身につきにくい。

また、長さ・面積・体積などの単元では、抽象的なイメージが必要となるため、公式を覚えても「なんでこうなるの?」と混乱してしまう子が多い……と、算数には「苦手」を生む場面がたくさん。

でも、こうして算数が苦手科目になってしまうのは、才能や頭の良し悪しのせいではなく、「遊びゴコロが足りないから」。

正確に答えを出せるか出せないか以前に、まずは苦手意識や嫌いな気持ちを取り除きたいところです。

私は、算数ほど遊びにできる題材はないと思っています。

計算だってゲームにすればいいし、比や割合も生活の中に転がっています。ブロックや買い物、家族での会話にちょっとした工夫を差し込めば、「面倒くさい算数」が「ちょっと面白い算数」に変わるのです。

ここから紹介するコツは、そんな「算数嫌いの壁」を越えるためのとっておきのレシピです。

もう文章題で悩まない「買い物算チャレンジ」

「足し算・引き算・かけ算・割り算の文章問題が苦手……何算をしたらいいかわからない」と子どもがつまずくのはよくあること。

でも、これを「机の上の計算練習」から「リアルなお買い物ゲーム」に変えると一気に解決します。

やり方は簡単です。

たとえば「500円で好きなおやつを買う」というミッションを設定し、子どもに計算させるのです。チョコが120円、ジュースが80円、クッキーが200円……。

・「全部でいくら?」→足し算をする。
・「おつりは?」→引き算をする。
・「同じのを3つ買ったら?」→かけ算をする。

次々に問題を作ることができますね。

実際にスーパーでチャレンジするのも、もちろん楽しいですし、家の中で空き箱を並べてやってみてもいいです。

買い物が終わったあとのレシートを使って問題を作ることもできます。

このチャレンジで算数が「生活のスキル」として立ち上がり、四則演算をどのような場面で使うのかが腑に落ちるでしょう。

算数の文章題に苦手意識を持つ子どもは、「どの計算を選ぶか」の判断でつまずくことが多いです。

ここで、買い物という日常的な場面を通すと「おつりは引き算」「まとめ買いはかけ算」「割引はかけ算」と、計算の使い分けが自然と身につきます。

教育現場でも、実生活に結びついた学びは「転移効果」が高いとされており、さまざまな問題に応用されやすくなります。

こうした学びは、机上の学習にとどまらず、生活力や数的感覚を育む土台になるのです。

机に向かって「何算を使う?」と悩み続けるより、「どんな場面でどの計算が出てくるか」を実感できる経験こそが、算数嫌いを算数好きに変えるカギになるのです。

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面倒な「数の性質」が、最短で“センス”に変わる遊び方
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