猫の「さくら耳」は単なるマークではない。元保護猫・磯辺海苔男の飼い主が15年続ける、優しい見守り方

耳がV字にカットされた猫を見たことがありませんか? SNSで人気の元保護猫・海苔男の飼い主・マリリンさんへのインタビューとともにTNR活動についてご紹介します。(サムネイル画像出典:『磯辺海苔男という猫』)

猫の保護活動・TNR活動を続けるマリリンさんにインタビュー

——マリリンさんがTNR活動を始めたきっかけを教えてください。

最初の頃は保護していただけだったのですが、毎年膨大な量の猫を保護していて、このままでは自分が猫と共倒れになると思い、TNRでまずは増やさないという活動を始めました。

——TNR活動にはどのような意義があると考えていますか?

理想は外猫全頭保護したいのですが、保護場所とお金問題もあり現実的に難しいです。まずは不幸な命を増やさない産ませない、蛇口を閉める活動が大事だと切に思います。

——実際にTNRを行う際に、特に大変なこと・心掛けていることはありますか?

TNRで大変なのは、捕獲に時間が読めないことです。仕事しながらの活動なので、時間のやりくりが大変です。捕獲器を設置しても直ぐに猫が入ることのほうが少なく、待ち時間も多いです。

また、現実問題として捕獲に使う餌や捕獲器などのお金もかかります。お金を生み出す努力もしないといけないですし、時間とお金問題が大きいですね。

捕獲時に気を付けていることは、とにかく猫に負担がかからないように、捕獲器の中で暴れる前に布を被せて落ち着かせたり、病院への素早い搬送をしたりなど、個人ボランティアの皆さんと助け合いながらTNRを続けています。

——猫と人が共生していくために、社会に求めること、伝えたいメッセージなどはありますか?

猫と人が共に生きていくためには、命を思いやる心と責任ある行動が大切だと思います。TNRや地域猫活動を通して、猫を「迷惑」ではなく「共に生きる存在」として受け入れ、人にも動物にも優しい社会になることを願っています。

——TNRする猫と、保護して譲渡につなげる猫には、どのような違いがありますか?

TNRする猫は、外で生まれ育った人になれていない野良繁殖を防ぐことが目的です。手術後は耳をV字にカットして元の場所に戻し、地域で見守られながら暮らしていきます。

保護して譲渡につなげる猫は、人に馴れている、または馴れそうな猫です。新しい飼い主を見つけて家庭の猫として過ごしていきます。保護後、健康管理・性格観察を経て里親さんへの譲渡へつなげていきます。

いずれは全頭保護を目指して、不幸な野良猫が少しでも減る世界になるように、これからも保護活動とTNRを続けていきます。

磯辺海苔男という猫
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マリリン(高田万里子)プロフィール
和菓子屋「櫻園大平店」の店長。保護猫活動歴15年。櫻園の次女として生まれ、結婚し家を建てたのをきっかけに、自宅を保護猫シェルターとして活動を始める。仲間と共に年間約100匹の猫をTNRし、これまでに400~500匹を譲渡につなげた。
※高は、はしごだか

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