「おでこの模様がかわいい!」とSNSで大人気の元保護猫・海苔男。猫の保護活動やTNR活動(猫を捕獲し、避妊去勢手術をし、元いた場所に戻すこと)を続ける飼い主・マリリンさんの元へ来てから、いつの間にか一緒に暮らす12匹の猫家族の中心的存在に!
そんな日々がつづられた『磯辺海苔男という猫』(辰巳出版)から一部抜粋し、マリリンさんへのインタビューとともに多頭飼育の魅力をご紹介します。
元保護猫・海苔男が12匹の猫家族「海苔ンジャーズ」のボスに
我が家には、海苔男含め12匹の猫たち「海苔ンジャーズ」が暮らしています。どの子も、縁あって迎え入れた元保護猫です。
もともと海苔男が暮らしていた地域は他にオス猫がおらず、海苔男のハーレム状態でした。海苔男とずっと一緒にいたパートナーの海苔子をTNRのために保護したところ、臨月を迎えていました。生まれてきたゴンゴンとともに我が家の猫となり、今では親子仲良く暮らしています。
子海苔も、ナオコという海苔男ハーレムにいた猫から生まれた海苔男の息子です。出会った時にはすでに立派な成猫だった海苔男は、その地域のボス猫だったと見て間違いないでしょう。
そんな海苔男は、我が家にやってきてからは他の猫と争ったりすることもなく、おとなしく穏やかに過ごしています。私のことが大好きな甘えん坊ですが、他の猫たちとは、それぞれの関係性があるようで、意外な一面が見えることも。
「海苔ンジャーズ」の飼い主・マリリンさんにインタビュー!
——海苔男とほかの猫たちは、どんな関係性を築いていますか?
海苔男が一番のボス猫で、ほかの誰も海苔男には逆らわない感じですね。みんな海苔男のチャームポイントである頭を毛繕いしたいようで、順番に待っています。
——仲間たちと過ごす中で、海苔男にどんな変化がありましたか?
最初は、割と1匹オオカミ的な過ごし方をしていましたが、みんなが海苔男を慕ってくれるのが分かるのか、今ではみんなで猫団子のようにくっついて寝るようになりました。今一緒に過ごしている仲間たちといると穏やかな顔になってきたように思います。
——多頭飼育のよさと、逆に気をつけたい点はなんですか?
多頭飼育のよさは、猫同士のやりとりがかわいいことですね。俺はこの餌嫌いだとか、俺はこのカリカリが好きなど、見ているだけでいろんな会話が聞こえてきそうな気がします。猫同士固まって団子になってピッタリくっついて寝ている姿は、たまらなくかわいいです。
気を付けたい点は、やはり相性問題ですかね。人間もそうですが、猫もどうしても気が合わない子同士はいます。次の猫を迎える際もトライアルなどの期間をしっかり経て、先住猫との相性をみてからの譲渡がよいと思います。
——保護猫たちが安心して暮らせる環境づくりのコツを教えてください。
私が気を付けているのは、物を出しっぱなしにしないことです。猫は誤飲なども思いもよらないもの口に入れたりします。
多頭飼育の場合は、その子その子でお気に入りの場所を作ってあげたりします。落ち着く場所がみんな違ったりするので、高いところが好きな子、ダンボールが好きな子など個性が出ます。その子に合わせて環境を作ります。
猫が安心して暮らすには、静かで安全な場所とやさしい見守りが必要かと思います。無理に触らず猫のペースを尊重し、清潔な環境と愛情をもって接するように心掛けています。
マリリン(高田万里子)プロフィール
和菓子屋「櫻園大平店」の店長。保護猫活動歴15年。櫻園の次女として生まれ、結婚し家を建てたのをきっかけに、自宅を保護猫シェルターとして活動を始める。仲間と共に年間約100匹の猫をTNRし、これまでに400~500匹を譲渡につなげた。
※高は、はしごだか



