耳がV字にカットされた“さくら耳の猫”。実はそれ、地域で見守られている証だと知っていますか?
SNSで人気の元保護猫「磯部海苔男」の飼い主・マリリン(高田万里子 ※高は、はしごだか)さんが行っている“TNR活動”は、「野良猫と人が共に暮らせる未来」を目指す取り組みです。
今回は『磯辺海苔男という猫』(辰巳出版)から一部抜粋し、マリリンさんへのインタビューとともに、TNR活動についてご紹介します。
一代限りの命を見守る「TNR」
TNRとは、野良猫を捕獲器で捕獲し、避妊去勢手術をし、元いた場所に戻すことです。戻して終わり、ではなく決まった時間にごはんを与える、食べ終わったら片づけるなどの給餌管理、そして外でも快適に過ごせる場所を作り、一代限りの命を見守っていくことで、外で生まれて不幸な目に遭う猫を減らすことができます。
猫の繁殖力はすさまじく、1匹のメス猫から1年後には70匹に増える可能性もあります。野良猫が増えると糞尿被害が出たり、ゴミを漁ったりなど、地域の問題に発展してしまうことも。猫と人が同じ社会で共存できるように、TNRにプラスしてM(マネージメント)が重要です。
避妊去勢手術をした猫は、左右どちらかの耳先をV字にカットすることで手術したことが分かるようにします。これはその見た目から「さくら耳」と呼ばれています。さくら耳は地域の人に見守られている証拠です。
海苔男も、野良時代からのパートナーである海苔子(右)もさくら耳です。一般的に、オスは右耳、メスは左耳をカットします。カットする時は全身麻酔がかかっているので痛みはなく、出血もほとんどありません。



