痩せて震えていた野良猫が“甘えん坊の家猫”に⁉ 話題の元保護猫「海苔男」、奇跡のBefore→After

奇跡の模様猫としてSNSで大人気の元保護猫「海苔男」。痩せて震えていた海苔男が甘えん坊の家猫になるまでを、飼い主インタビューとともに紹介します。(サムネイル画像出典:『磯辺海苔男という猫』)

画像出典:『磯辺海苔男という猫』(辰巳出版)
画像出典:『磯辺海苔男という猫』(辰巳出版)

奇跡の模様猫としてSNSで大人気の元保護猫「海苔男」。過酷な野良時代から救った飼い主・マリリンさんと暮らす日々が、『磯辺海苔男という猫』(辰巳出版)につづられています。

今回は書籍から一部抜粋し、痩せて震えていた海苔男が保護され、甘えん坊の家猫になるまでを、マリリンさんへのインタビューとともにご紹介します。

海苔男との忘れられない出会い

私の住む地域には野良猫が多く、糞尿による被害や交通事故など、人間とのトラブルも増えていました。

不幸な猫がこれ以上生まれないよう、私は15年程前から保護活動を始め、猫と人が快適に共存できるように、TNR(猫を捕獲し、避妊去勢手術をし、元いた場所に帰すこと)や里親さんへの譲渡を続けています。避妊去勢手術をして一代限りの命となった「地域猫」たちの様子を見守るのも、大切な活動の1つです。

その日も、地域猫たちの様子を確認したり、見慣れない野良猫がいないかどうか、近所を見回っていました。すると、頭に海苔がのっているような模様の猫がいました。蝶々と楽しそうにたわむれていたその猫のインパクトあるルックスに思わず二度見。もともと白黒猫が好きだったこともあって、すっかり心奪われてしまいました。

どうやら去勢していない5~6歳のオス猫のようで、近所には白黒猫がたくさんいたことから、この子が父親かもしれないと思いました。これ以上猫が増えるのは避けなければ、と捕獲器でつかまえて去勢手術をすることに。

手術を無事に終え、とても悩んだけれど外でのびのび暮らした方が幸せなのでは、と思い地域猫として見守っていくことに決めました。

けれどその猫は、だんだん弱って痩せて、ボロボロになっていきました。

「こりゃいかん!」 本格的な冬が来る前に急いで保護しなければ、とすぐに捕獲器をセット。しかし、一度去勢手術のために捕獲器に入ったことのある海苔男。その時のことを覚えているようで、なかなかつかまってくれません。2カ月の間、何度もトライしましたが結果は惨敗。

やきもきする日々が続きましたが、2023年1月31日、ついにチャンス到来。雪が降るほど寒かったその日、近所の国道沿いをよろめきながら歩いている海苔男を発見し、やっとの思いで保護に成功しました。

痩せて震えていた野良猫が“甘えん坊の家猫”に!

海苔男がいた地域では、近所の人が地域猫にごはんをあげたり見守ったりしてくれていたのですが、ある時からそれが難しくなったようで、ごはんをもらえなくなってしまったために、海苔男はどんどん痩せて弱ってしまったのでは、と考えられました。

我が家がリフォーム中だった関係で、それが終わるまで、海苔男を顔なじみの預かりボランティアのお家に託しました。海苔男は弱った体でも、鼻に擦り傷を作ってまでケージから出ようと暴れていたそうで、外の方が良かったかな、と少し胸が痛みましたが、その凄まじい生命力に感動しました。

あまりにケージから出たがるので、万全の脱走対策をしたうえでケージのとびらを開けてやると、最初こそ警戒していたものの、翌日には喉をごろごろと鳴らして甘えるようになった、と聞いた時は驚きました! お家の中が安心できる場所であり、人は怖いものではないと分かってくれたのかと思い、本当に嬉しかったです。

そして、保護から約30日後、海苔男は無事に我が家の一員となりました。

野良生活が長く、苦労が顔や体ににじみ出ていた海苔男でしたが、今では同居猫たちと楽しそうに遊んだり、私の足にまとわりついて甘えたり、家族団らんのコタツで一緒にくつろいだり、幸せなお家時間を満喫してくれています。

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「野良猫からの人馴れ最短記録」飼い主が語る、海苔男との忘れられない日々
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