独創性が高いのになぜか共感してしまう。「TOMORROW X TOGETHER」が“唯一無二のグループ”である理由

韓国の大手事務所HYBEのレーベル・BIGHIT MUSICに所属する5人組K-POPグループ「TOMORROW X TOGETHER(TXT)」。彼らの魅力や強みは一体どこにあるのか。TXTに沼った20代ファンと、K-POPゆりこがゆるっと本音で語り合います。※写真:アフロ

M世代の韓国エンタメウオッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
K-POPゆりことZ世代編集者がゆるっとトーク
K-POPゆりことZ世代編集者がゆるっとトーク

#52は、K-POP第4世代を代表する存在、TOMORROW X TOGETHERについて語ります。アルバムの「チャプター」によって連続的に描かれる青春と成長、きらびやかさと陰を同時に成立させる二面性。そして、ファンとの距離を感じさせないセルフプロデュース力まで。彼らの魅力と強みを“TXTファン”の20代編集者とともにひも解きます。

【前回の記事「2025年注目の韓ドラ&映画を語る」(#51)はこちら

TOMORROW X TOGETHERを好きな理由

TOMORROW X TOGETHERのメンバー、写真左からスビンさん、ヒュニンカイさん、ボムギュさん、ヨンジュンさん、テヒョンさん ※写真:アフロ
TOMORROW X TOGETHERのメンバー、写真左からスビンさん、ヒュニンカイさん、ボムギュさん、ヨンジュンさん、テヒョンさん ※写真:アフロ

K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):今回のトークテーマは矢野さんからのアツいご要望により「TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)」です。2025年7月には韓国での4thアルバム『The Star Chapter: TOGETHER』をリリースし、8月にはメンバー全員が所属事務所との再契約を発表しましたね。そして、10月22日には日本での3rdアルバム『Starkissed』が発売、11月には日本でのツアーがスタートとうれしいニュースが続きます。

編集担当・矢野(以下、矢野):そうなのです! このタイミングだからこそ、ぜひTXT回をやりたかったのです。『Starkissed』を早速聞きましたが、今作のタイトル曲『Can’t Stop』はこれまでの日本語曲の中でもベスト級に惹かれました。さまざまな音楽チャートでも好記録を出しているようです。

ゆりこ:今日は聞き役としてプレゼンを楽しみます(笑)。私もTXTはデビュー時から応援していて、好きなグループです。最新作の『Can’t Stop』はもちろん、個人的には『Beautiful Strangers』の日本語バージョンも好きです。私がパーソナリティーを担当しているラジオ番組でも絶対かけるって心に決めています(笑)。

矢野:それは楽しみですね! 今回は20代男性MOA(※TXTファンの名称)として、僕の考える「TXTの魅力」についてお伝えできたらと思います!

ゆりこ:数年前に初めて矢野さんにお会いした時、TWICEが好きなんだなという印象が強かったのですが、徐々にTXTの話題が増えてきたな……とは勘付いていました。満を持してのTXT回。まず彼らのどんなところに惹かれたのですか?

矢野:僕がTXTを好きになった理由……それは一言でいうと“変”だったからなのです。でも誤解しないでくださいね、悪口ではありません。

ゆりこ:いきなりディスから始まったのかとヒヤッとしました(苦笑)。他のグループとは違う“何か”を感じたってことでしょうか?

矢野:そうです。ポジティブな違和感といいますか、「あれ? なんだか簡単に理解しきれないぞ」という変な感じ。じゃあその“変”って何かというのを、僕なりに考えてみたのですが「独特な世界観」と「リアル感」が絶妙なバランスで共存しているところなのでは? と仮の結論が出まして。

ゆりこ:徹底的に計算された、ファンタジーの世界観を作り上げつつも、ちゃんと親しみやすい。そんな感覚?

【TOMORROW X TOGETHERとは】
・2019年3月4日に『CROWN』でデビュー

・スビン、ヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイで構成された5人組ボーイズグループ
・韓国の大手事務所HYBEのBTSと同じレーベル「BIGHIT MUSIC」に所属
・ポップ、ロック、ヒップホップ、EDMなど幅広いジャンルを柔軟に取り入れつつ、10代・20代の感情や葛藤をリアルに描く楽曲が特徴的
・5人の一体感とストーリーテリング力が際立つライブパフォーマンスが強み

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独創性が高いのに、なぜか共感してしまうワケ
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