ヒナタカの雑食系映画論 第192回

映画『チェンソーマン レゼ篇』で原作者・藤本タツキが明言した「元ネタ」映画10選を一挙解説

映画『チェンソーマン レゼ篇』の入場者特典のガイドブックにて、原作者の藤本タツキはインスピレーションを受けた映画作品を明言していました。ここではその10作品を解説しましょう。(※画像は筆者撮影)

4:『ノーカントリー』(2007年)

レゼが学校でモヒカンの謎の男の首を絞めるシーンの引用元である『ノーカントリー』は、ギャングの大金を盗んだ男と、彼を追う不気味な殺し屋と、その2人を追う老保安官の思惑が交錯するスリラーです。
乾いた雰囲気からの暴力描写が強烈で、特に殺し屋が「コイントス」で目の前の相手の運命を決める様から、その異常性がはっきりと表れていました。

藤本タツキが引用した理由は、「(殺人鬼に)殺される人が足をバタバタさせて靴の裏が削れて線になるシーンがあり、それがすごく好きです。それをやりたかったということしか思い出せないです」とのこと。

ここだけを聞くと悪趣味にも思えるところですが、隠されたレゼの暴力性と戦闘能力を初めてはっきりと見せるシーンとして、とても効果的だったと思います。

5:『スパイダーマン』(2002年)

劇中では、デンジがサメの魔人の「ビーム」に騎乗して戦おうとするシーンにおいて、「天使の悪魔」から「そういうことなの!? 違うんじゃないか!? なんかこうチェーンを腕から飛ばして建物に引っ掛けてさ!」とツッコまれています。

これは言わずと知れたアメリカンコミックおよび映画の『スパイダーマン』の移動手段からの引用。ガイドブックによると、本当は「スパイダーマンみたいに移動する」とシンプルに言いたかったところを、「他社様の有名作品だから難しい」という理由で長い説明セリフに変えたのだとか。

6:『シャークネード』(2013年)

さらに、藤本タツキが「ビームの腹に入っていたから助かったのも映画ネタ」と語っているのは、「Z級」のサメ映画としてカルト的な人気を誇る『シャークネード』。チープな画とトンデモな展開とツッコミどころが目白押しの作品ですが、それ故に愛されて(?)続編も5作も作られました。
その『シャークネード』において、どのように「サメの腹に入っても助かる」様が描かれるのかは……観たことのない人のために秘密にしておきましょう。きっと、そのあまりのバカバカしさに、藤本タツキが言うように「絶対そんなことないだろ、と(笑)」になることでしょう。
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映画『クレヨンしんちゃん』も『レゼ篇』に重ねていた
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