“高級住宅街”だけじゃない「たまプラーザ駅」の魅力って? 再開発と自然が調和する街を歩いてみた

東急田園都市線の路線図で、一度見かけたら忘れられない「たまプラーザ」というユニークな駅名。実際に降りた先には駅名と同じく個性的な街並みがあるのか。行って確かめてきました!

たまプラーザ駅は1966年、東急田園都市線「溝の口〜長津田」間の開通とともに誕生した、戦後に生まれた新しい街の駅です。そのとても特徴的な駅名は、「多摩田園都市」とスペイン語の「広場(プラザ)」を組み合わせ、当時の東急社長・五島昇氏が名付けたものです。

たまプラーザの写真
たまプラーザ駅(筆者撮影、以下同)

その後は、歩行者と車道を分離した街づくりなど、住みよい環境を意識した都市計画が導入され、駅周辺には団地や住宅街が発達しました。

『ウルトラマン』シリーズや『金曜日の妻たちへ』などのロケ地としても知られるたまプラーザ。2026年に駅開業から60周年を迎えるこの街には、今どのような魅力があるのでしょうか。

駅舎は「大屋根」が見どころ

たまプラーザの写真
ホーム階にも吹き抜けが多く、地下駅とは思えないほど開放的な空間です

電車を降りてホームに出ると、まず感じるのは「天井が高い!」という驚き。スリット状の天井から柔らかい光が差し込み、地下にいながらも明るさと広がりを感じさせます。

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スリット状の天井屋根からほのかに差し込む日光が心地よい

改札階へ上がると、見上げるほど高い位置に大屋根があり、その迫力に思わず圧倒されます。この駅舎は2006〜2010年の再開発によって整備されたもので、吹き抜け構造と大屋根、通路が一体となった開放的なデザインが特徴です。

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受賞も納得のスケール感

このデザイン性の高さは、横浜市都市整備局が実施している「横浜・人・まち・デザイン賞」第9回・まちなみ景観部門での受賞にもつながっています。まさに、駅そのものが街のランドマーク。たまプラーザの魅力は、まずこの駅舎から始まります。

駅ビルの『テラス』で、買い物や“旅行”も

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「たまプラーザ テラス」は15周年

改札を出てすぐ目に入るのが、駅直結の商業施設「たまプラーザ テラス」です。駅舎リニューアルと同じ2010年に開業した複合施設で、「ゲートプラザ」「サウスプラザ」「ノースプラザ」「リンクプラザ」の4エリアからなる大型ショッピングゾーンとなっています。

たまプラーザの写真
駅を出てすぐ高級車の展示販売というのも珍しい光景

多数のショップや飲食店に加え、大型イベント広場の「ステーションコート」「フェスティバルコート」、屋内イベントスペース「プラーザホール」、子ども向け遊び場「キドキド」など、楽しみ方は多彩。休日にはファミリーやカップルでにぎわいます。

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ターミナル全体が地下にあるので、天候を気にせず利用できます

テラス内のバスターミナルからは、羽田空港・成田空港・東京ディズニーリゾートのほか、軽井沢や草津温泉方面へも直通便が発着。特に成田空港へは2時間〜2時間30分ほどで到着でき、電車とほぼ変わらない時間でアクセス可能です。海外旅行にも便利な立地といえるでしょう。

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駅周辺の各施設を渡り廊下がつないでいます

サウスプラザやリンクプラザへは空中の渡り廊下で行き来できるため、横断歩道を渡る必要もなく、快適にショッピングを楽しめます。

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こちらも駅から直近で利便性抜群

ノースプラザには「東急百貨店」が入っており、さらに隣には「イトーヨーカドー」も。たまプラーザでの買い物は、ほとんど駅前だけで完結してしまう充実ぶりです。

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商店街と公園で感じる、地域の温もり
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