“高級住宅街”だけじゃない「たまプラーザ駅」の魅力って? 再開発と自然が調和する街を歩いてみた

東急田園都市線の路線図で、一度見かけたら忘れられない「たまプラーザ」というユニークな駅名。実際に降りた先には駅名と同じく個性的な街並みがあるのか。行って確かめてきました!

商店街と公園で感じる、地域の温もり

たまプラーザの写真
駅前とは一転して、昭和の面影が残る通り

ノースプラザの東側に広がる「たまプラーザ中央商店街」では、飲食店やクリニックなど地元密着型のお店が並びます。夏祭りや「軽トラ元気市」「ちょい呑みフェスティバル」など、個性的なイベントも開催されており、地域のにぎわいを感じられます。

たまプラーザの写真
新鮮な神奈川産の野菜を買いたい時に

商店街入口近くにある「JA横浜 ハマッ子直売所 たまプラーザ店」では、神奈川県内産の野菜を中心に青果や生鮮食品を販売。再開発以前から続く地域の食文化を今に伝えています。

たまプラーザの写真
休日にこうしたお店でパンケーキを食べたくなりますね!

また、特大パンケーキが人気のハワイアンカフェ「Merengue」も発見。コーヒーショップや中華料理店など、テラスとは異なる落ち着いた雰囲気のお店も点在しています。

「子どもの遊び場」と「川の源流」2つの公園

たまプラーザの写真
訪れた時は猛暑のため人影はまばら

商店街を抜けると、団地入口付近に「美しが丘公園」があります。芝生広場や多目的広場、自転車コースなどを備えた穏やかな公園で、園内のヒマラヤ杉は冬になるとイルミネーションで彩られます。

たまプラーザの写真
子ども向けの遊具類も充実しています

かつてはごみの不法投棄が問題になっていましたが、地域の人々が花壇を整備するなどして環境改善に取り組み、現在の美しい公園となりました。商店街イベントと連動することも多く、地域のつながりの強さを感じます。

たまプラーザの写真
日差しを避けて思い切り遊べるので、熱中症対策にも良い場所

園内には「美しが丘公園こどもログハウス(ロケットハウス)」もあり、螺旋すべり台や地下迷路、図書コーナーなど子どもが楽しめる設備が充実。ファミリーで1日過ごせる人気スポットです。

たまプラーザの写真
こちらはほとんど人がいませんでした。暑すぎる……!

たまプラーザを代表するもう1つの公園が「宮前美しの森公園」。こちらは鬱蒼とした緑に包まれた静かな環境で、散策というよりも自然保護の場といった印象です。園内には湿地や池があり、ホタルや絶滅危惧種の魚、トンボなどが生息。鶴見川支流・矢上川の源流でもあるため、川崎市の自然環境において重要な役割を担っています。

たまプラーザの写真
北東側の小高い丘からたまプラーザ駅の方向を眺める

このほかにも、団地街には小規模な公園や緑地が点在。ノースプラザ裏手の緑道をはじめ、住宅地の間を縫うように曲がりくねった坂道や階段が続いており、散歩にもぴったりのエリアです。

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