ただ、炊き込みご飯を作ると決めた後に「おかずや汁物は何にしよう」と悩むことはありませんか? 組み合わせるポイントは、炊き込みご飯を引き立てるシンプル&淡白な料理です。今回は、調理師免許を持つグルメライターの筆者が、簡単に作れるおかずと汁物を5つ紹介します。
【汁物】炊き込みご飯と汁物は、素材の量のバランスを調節する
具材たっぷりの炊き込みご飯なら、汁物はできるだけシンプルにするのがおすすめ。出汁の効いたお吸いものや、豆腐とわかめだけのお味噌汁など、加える素材が少ない方が、炊き込みご飯のおいしさがより引き立ちます。
逆に、素材1~2種程度のシンプルな炊き込みご飯なら、豚汁やけんちん汁など具材たっぷりの汁物の方が食べごたえが出ます。「どんな炊き込みご飯を作るのか」を軸に、バランスを合わせると良いですね。
【魚のおかず】定番は焼き魚、刺身。シンプルな塩の煮付けも
炊き込みご飯を引き立てるおかず類は、こってり濃厚な味付けよりも、さっぱりと淡白な味わいの方がおすすめです。
魚料理にするなら、シンプルな刺身や焼き魚がおすすめ。これからの時期はさんまやいわしなどの青魚も旬を迎えます。手に入らなければ干物でも。
食卓が寂しいように感じたら、数種類の干物を並べ、好きなものを家族に選んでもらう“干物バイキング”はいかがでしょうか。干物が余ったら、ほぐして冷蔵保存。お茶漬けやご飯のおともにもぴったりです。
煮魚なら、醤油を使わない“塩煮”もおすすめ。白身魚に水と酒、塩を入れて落としぶたをして煮るだけ。簡単なのに魚の旨みがダイレクトに味わえるので、炊き込みご飯のおかずによく合います。
魚の鮮度が気になる場合は、臭み取りとしてショウガやネギを入れます。また、風味付けに昆布などを入れてもいいですね。
【肉のおかず】牛肉よりも、鶏・豚で。ソテー、ゆで豚、蒸し鶏が◎
お肉のおかずもシンプルがベスト。選ぶなら肉の味が濃い牛肉よりも、鶏肉や豚肉がおすすめです。簡単にソテーするもよし、味噌ダレに漬け込んでからグリルするのも良いですね。
より簡単に作るなら、豚しゃぶしゃぶに野菜を加え、醤油やすりごまでサッパリと味付ける和えものはいかがでしょうか。野菜だけの和えものよりボリューミーになります。ゆで豚のほか、蒸し鶏でも合います。
【卵のおかず】茶碗蒸し、卵焼き、卵とじがおすすめ
バラエティ豊かな卵料理。炊き込みご飯に合わせるなら、和食の定番・卵焼きや茶碗蒸しなどがおすすめです。茶碗蒸しは蒸し器がなくても、フライパンや電子レンジで作れます。中に入れる具材は、水分が多くなければ特に問いません。
普通の卵焼きでは物足りないな……という人には、お好みの具材を入れた卵とじはいかがでしょうか。鶏肉を入れたり、あんかけ風にしたり。うどんを入れて小田巻蒸しにすると満足感もアップしそうですね。
「旅館の朝食」風に、色々な副菜を並べるのも楽しい!
おかずを作る時間はないけれど、炊き込みご飯と汁物だけではちょっと寂しい……。そんなときは漬物や海苔、煮豆やもずくなど、日持ちがする加工品やお総菜を利用してみるのも良いのではないでしょうか。
イメージは「旅館の和朝食」。お気に入りの小鉢などに盛り付けるだけでも、食卓がグッと映えますよ。
最後に、炊き込みご飯は具や調味料が入るため、白ご飯より傷みやすくなります。炊き上がったらすぐに食べる、食べ切れない分は冷ましてから冷蔵or冷凍保存をするなど、おいしく安全に食べ切るよう気を付けましょう。
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