
前置き:これからはドルビーシネマ版がおすすめかも!
さらに、8月2日からは入場者特典である、A5サイズの「第3弾キービジュアル イラストボード」が全国300万人限定で配布開始に。リピーターの動員が加速することは間違いなく、実際にIMAX上映の多くが予約時点で満席に近い大盛況となっています。 そこで、筆者個人がおすすめしておきたいのは「Dolby Cinema®(ドルビーシネマ)」。同日8月2日より『鬼滅の刃 無限城編』でもスタートするこの上映方式では、前後左右から音が聞こえる迫力の音響システムもさることながら、「黒」をくっきりと見せる画のコントラストが際立つため、広大で薄暗くも美しい「無限城」での激しい戦いが、さらに「映える」はずです。 ドルビーシネマが導入されているのは全国で10館のみとごく限られていますが、ぜひチェックしてみてください。なお、今回の入場者特典は通常版、IMAX版、ドルビーシネマ版共通で配布されます。「回想の長さと多さ」には批判の声もあるけれど……
『鬼滅の刃 無限城編』は現時点でFilmarksでは4.3点、映画.comで4.2点などレビューサイトで、アニメ映画史上でもトップクラスの高評価を得ています。しかしその一方で、決して少なくない批判の声が上がっているポイントがあります。それは「回想が多くて長い」ということ。原作は漫画という媒体で「自分のペースで読める」ため気にならないのですが、時間の流れが一定である映画で、特に今回のようにスピーディーなアクションが見せ場になっている作品だと、どうしても回想シーンで「停滞」している印象を持ち、作中で流れている時間との「ズレ」が気になってしまう原因にもなっていると思うのです。
しかしながら、『鬼滅』という作品そのものを鑑みても、この回想の長さと多さには必然性があり、今作は劇中の「人間」と「鬼」の考えが互いに「交わらない」ことが、より観客の胸に迫る効果を生んでいるとも感じられるのです。その理由を、本編のネタバレありで記していきましょう。 ※以下、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の本編のネタバレに触れています。