ヒナタカの雑食系映画論 第177回

『鬼滅の刃 無限城編』の超特大ヒットに見る5つの「不安と期待」。“上映中マナー”の悪さは深刻か

とてつもない超ロケットスタートとなった『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来』における、5つの「不安と期待」ポイントを記してみましょう。(※画像は筆者撮影)

鬼滅
画像は筆者撮影
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来』興行収入がとてつもない特大ヒットスタートとなりました。公開4日間の興行収入は73億1584万6800円という大記録で、さらに3日間のオープニング成績、単日成績、初日成績と、日本映画史上の記録を3つも塗り替えているのですから。

興行収入の予想は、もはや「『無限列車編』の累計404.3億円を超えて、日本映画史上の歴代1位をまたも『鬼滅』が塗り替えるか」が論点でしょう。事実、筆者がアンケートを行ったところ、「超える」が60%にもなりました。
さて、ここでは『無限城編』の超ロケットスタートから、不安に思ったことを(期待できることも含めて)5つのポイントから記していきたいと思います。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

1:映画館スタッフの大変さはこれからも続く

ねぎらっておきたいのは、この『無限城編』の公開4日間における、映画館スタッフの大変さです。特にコンセッションやグッズの購入の列がなかなか進まずストレスが溜まってしまった人も多いでしょうが、スタッフが各種の業務をさばききる苦労はかつてないほどだったと思います。

実例としてイオンシネマ名古屋茶屋では、「連日、鬼滅の刃/大ヒットにより、『製氷器』の限界を超えて製氷が追いついておりません」という理由で、コールドドリンクが「氷なし」の提供になるというお知らせが貼られるほどでした。

物理的にも「通常通りのサービスができない」ほどの大盛況となっているのです。

これからは夏休みであり、『無限城編』の超大ヒットはもちろん、話題作も続々と公開されるため、この4日間ほどではないにせよ、混雑が予想されます。映画館のスタッフの大変さも、引き続き想像したいものです。また、予約した回の上映時間よりも早めに、余裕を持って映画館に向かい、早めにコンセッションの列に並んだほうがいいでしょう。
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