かつてない名作医療ドラマの予感! 松本潤主演『19番目のカルテ』の魅力を徹底解剖

放送がスタートした新たな日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)。松本潤さんが主演を務め、夏ドラマでは目玉となる作品です。そこで今回は、元テレビ局スタッフが同ドラマの魅力を深堀りします。(サムネイル画像出典:『19番目のカルテ』公式Instagram)

松本潤だけではない、脇を固める俳優陣の豪華さ

そんな松本さんの名演技が光る『19番目のカルテ』ですが、脇を固める俳優陣も豪華です。ヒロインとして抜てきされたのは小芝風花さんで、研修医期間を経て整形外科の専攻医となった滝野みずきを演じます。みずきは、正義感が強く患者に真摯(しんし)に向き合いたいと思いながらも、理想とのギャップに葛藤を抱える新米医師。徳重と関係が最も深くなることが予測され、みずきの成長物語もストーリーの鍵になりそうです。

また、近年では海外作品に多く出演する新田真剣佑さんは、魚虎総合病院の外科部長の息子でやり手の外科医・東郷康二郎を担当。康二郎は常に冷静な判断力を持ち、合理的に病気を取り除くことを目標とします。徳重の行う医療とは相反するもので、2人の関係性も気になるところです。

加えて、人気が急上昇している清水尋也さんや、名バイプレーヤーの岡崎体育さん、さらにスター医師役のファーストサマーウイカさんにも注目。徳重の恩師となる赤池登を演じる田中泯さんや、ベテラン医師・有松しおりを担当する木村佳乃さんなど、安定感あるベテラン勢もドラマを盛り上げそうです。

『19番目のカルテ』は医療ドラマの中でも異色の作品に?

さて、ここまで第1話のストーリーを中心として、『19番目のカルテ』の魅力を解説してきました。テレビの世界では医療ドラマはヒットする可能性が高く、これまでも数え切れないほどの作品が作られています。そんな中でも『19番目のカルテ』は異色の作品で、知的好奇心をくすぐってくれそうです。また、同ドラマは総合診療医の生坂政臣さんをはじめ、多くの医師や医療関係者が監修や取材に協力し、制作されています。まだ、われわれがよく知らない総合診療科の世界を覗けるという意味でも、非常に見る価値のあるドラマになっているでしょう。

2025年の夏ドラマで話題作の1つとなりそうな『19番目のカルテ』。第1話を見ただけでも歴史を変える作品になりそうな予感がするので、まだ見ていない人はTVerなどで視聴することをおすすめします。
19番目のカルテ 徳重晃の問診 1巻 (ゼノンコミックス)
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この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

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