大阪万博の「冷コー」9選! 世界各地のアイスコーヒー飲み比べ、無料試飲に遭遇したらラッキー

世界各地のコーヒーを味わうことができるのも、万博ならではの楽しみ。地元在住の旅行ジャーナリスト/フォトグラファーが万博会場内で飲み比べたアイスコーヒーの中から、おすすめを紹介。

大阪・関西万博で味わえる世界各地のアイスコーヒー。画像はコロンビア館(筆者撮影、以下同)
大阪・関西万博で味わえる世界各地のアイスコーヒー。画像はコロンビア館(筆者撮影、以下同)
大阪の「夏」は、暑さが非常に厳しい。現在開催中の大阪・関西万博でも、暑い日には冷えたコーヒー、略して「冷コー」が飲みたくなる(残念ながら、今や大阪周辺の中高年以上しか知らない死語になりつつあるようだが)。

世界各地のコーヒーを味わうことができるのも、万博ならでは。地元在住の旅行ジャーナリスト/フォトグラファーでAll About旅行ガイドの筆者が、万博会場内で飲み比べたアイスコーヒーの中からおすすめを紹介する。

【中南米】パビリオンとコラボした万博限定カップもチェック

ブラジル館の外にあるワゴンで買えるアイスコーヒー
ブラジル館の外にあるワゴンで買えるアイスコーヒー
大阪万博には、多くの国々がパビリオンを出展している。その中には、コーヒーなどを販売するパビリオンがいくつかある。

【ブラジル館】の外にあるワゴンで販売されているコーヒーは、ブラジル・モンテアレグレ農園産。歴史的に高品質なコーヒー豆を生産することで知られ、多くのコーヒーブランドも採用する。

創業100年の珈琲専門店「ハマヤ」が提供。甘みと香りが長く続く安定のコクと味はもちろん、万博仕様のカップもうれしい。アイスコーヒーは702円。
世界的に有名なコロンビア発コーヒーブランドが万博に出店
世界的に有名なコロンビア発コーヒーブランドが万博に出店
同じく南米の【コロンビア館】には、コロンビア発プレミアムコーヒーブランド「ファン・バルデス・カフェ」がある。軽い酸味と甘み、ナッツの香ばしさが絶妙な味わい。世界に300以上の店舗があるものの日本にはないため万博で飲めるのはレア。アイスアメリカーノ756円。

【アフリカ】コスパいいアイスコーヒーをテイクアウトで

ブルンジカフェはアイスコーヒーだけでなくアイスのパフェも人気
ブルンジカフェは、アイスコーヒーだけでなくアイスのパフェも人気
南米と並ぶコーヒー産地がアフリカだ。多くの国々が集まる共同パビリオン「コモンズ-A館」内にある、東アフリカ内陸部の国【ブルンジ共和国】のブース近くに「ブルンジカフェ」がある。

ブルンジスペシャルティコーヒーとして、ブラックコーヒー(ホット・アイス)のほか、ソフトクリームを乗せたコーヒーフロートも提供する。フルーティーでほどよい酸味があり、香り高く後味もいい。アイスコーヒーMは648円、Lは810円。

【中近東】カルダモン香るコーヒーは独特の味わい

オマーン館の中庭も中近東の雰囲気たっぷり
オマーン館の中庭も中近東の雰囲気たっぷり
中近東の【オマーン館】にあるカフェでは、カフワ(オマーン・コーヒー)を販売する。カルダモンやジンジャーといったスパイスの香りが特徴的なコーヒーで、個性的な味わいが楽しめる。アイスコーヒーは800円。

他にもオマーン産フランキンセンスの香り漂うコーヒー「オマーン・ルヴァン・ラテ」、デーツシロップが入った「オマーン・デーツ・ラテ」もあり、どちらもアイスがある。900円。

「サウジアラビア」「ヨルダン」といった中東のパビリオンでも、主にホットコーヒーではあるが現地のコーヒーが味わえる。いずれもカルダモン風味で、日本ではなかなか飲むことができない味なので、ぜひ一度試してみてほしい。

【東南アジア】一大産地インドネシア、ベトナムやシンガポールも

インドネシアのコーヒーは近年その価値が高まっている
インドネシアのコーヒーは近年その価値が高まっている
【インドネシア館】では、パビリオンへの入場を待つ行列中にコーヒーの試飲がもらえる。このコーヒーはパビリオン内にあるカフェが提供するもので、アイスコーヒー(650円)も販売されている。

実はコーヒー大国でもあるインドネシア。コーヒーは苦みとコク、ほんのりとした後味が特徴。もし気に入ったら、パビリオン内で買ってじっくり味わうのもいい。

また【ベトナム館】では定番のアイスベトナムコーヒー、【シンガポール館】ではパームシュガーのシロップを加えたアイスカフェラテなどを販売。東南アジアでも国によってコーヒーの違いが楽しめる。

【ヨーロッパ】ノルウェー・オスロ発「FUGLEN」が万博にも出店

「FUGLEN」の国内店舗は関東と福岡のみ、関西圏では万博が唯一
「FUGLEN」の国内店舗は関東と福岡のみ、関西圏では万博が唯一
北欧5カ国のパビリオン【ノルディックサークル】のレストランと、屋外ワゴンで販売するコーヒーのブランドは「FUGLEN(フグレン)」だ。ノルウェー・オスロで1963年に開業し、世界進出1号店が東京。日本では神奈川と福岡にも店舗がある。

FUGLENのコーヒーは浅煎りで、フルーティーな酸味とすっきりとした後味が特徴。特に夏にアイスで飲むと爽やかな味わいはうれしい。しかも関西圏でFUGLENが飲めるのは万博のみである。アイスコーヒー850円。

【チェコ館】のテイクアウトコーナーで販売されているアイスコーヒー(600円)は、ドイツの高級ブランド「ダルマイヤー」だ。パビリオンに入らずとも利用できて便利。

万博会場内では無料試飲もチェック

コモンズB、エチオピアのブースで無料試飲したコーヒー
コモンズ-B館、エチオピアのブースで無料試飲したコーヒー
今回紹介したアイスコーヒー以外にも、会場内ではコーヒーを試飲として無料提供しているパビリオンやブースもある。例えば、エチオピア、東ティモール(共にコモンズ-B館)、グアテマラ(コモンズ-C館内)など。不定期実施なので、試飲に遭遇できればラッキーだ。

なお、海外パビリオンでアイスコーヒーを味わう際に覚えておいてほしいのは、全てがその国のブランドや産品とは限らないこと。万博での販売価格は一般より総じて高いため、筆者は買う前に必ずチェックしている。
 
この記事の筆者:シカマ アキ
大阪市出身。関西学院大学社会学部卒業後、読売新聞の記者として約7年、さまざまな取材活動に携わる。その後、国内外で雑誌やWebなど向けに取材、執筆、撮影。主なジャンルは、旅行、飛行機・空港、お土産、グルメなど。ニコンカレッジ講師をはじめ、空港や旅行会社などでのセミナーで講演活動も行う。
 
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