
増え続ける来場者、「平日ならすいている」わけでもない

5月31日は18万7762人を記録。万博を訪れた来場者による評判がSNSなどで広がり、今後も増えると予想される。
人が増えると、パビリオンを巡ったり、休憩場所を探したりするのも一苦労だ。実際、筆者が開幕直後に訪れた時には、パビリオンへの入場もさほど並ばず、場内のベンチはどこも空いていた。それが現在は、人気パビリオンは「予約なし」なら数時間待ちで、日中は空きベンチを探すのも大変。「休日が混んでいる」と思われがちだが、平日も遠足や修学旅行で訪れる児童・生徒が多く、混み具合に大きな違いはない。
また「雨の日はすいている」と考える人も多いようだが、「雨でも来場者数は変わらない」というのが実情だ。
「雨でも行かざるを得ない」万博チケットのシステム

来場する日時は、「基本3回まで」変更できる(通期パスは何度でも変更可能)。ただ、「9時」の人気が非常に高く、週末はもちろん平日でも数週間後まで「満員」で予約できないことが多い。10時以降の入場になると、パビリオンが行列なのに加えて入場10分後から可能な当日予約にも不利なため、9時が人気というわけだ。
パビリオンの予約は「2カ月前抽選」「7日前抽選」「3日前先着」「当日先着」がある。もし、抽選の結果「当選」してもキャンセルは可能だが、このパビリオン予約は競争率が激しく、その後の先着で再度予約を取るのはほぼ不可能。「せっかく当たったのにもったいないし、パビリオンは屋内だし」ということで、多少天候が悪い程度なら行く人が多いものと考えられる。
雨の日は「夕方から動く」のがおすすめと言える理由

そのため普段も人が減り始める夕方以降は、雨だとさらにすく。人気パビリオンに入場しやすいチャンスともいえるため、午前を諦めて「対策1|昼から行く」のも手だろう。昼を過ぎると、入場ゲートで待つことはほぼなく、すぐに入場できる。
雨の日に必ず持参すべき「アイテム」リスト
それでも雨の万博へ行かざるを得ない場合は、事前に「対策」を行うこと。以下の「対策2|雨の日アイテム」を会場内に持ち込みたい。
・レインコート(フード付きのポンチョ)
・折り畳み傘、傘袋
・防水または、はっ水シューズ
・タオル
・替えの靴下
・ポリ袋
・レジャーシート
パビリオンによっては傘が持ち込めないため、パビリオンの外に置いておく場合に備えて名前を書いておきたい。レジャーシートは、屋根の下にあるベンチが雨風で濡れている可能性に備えて持参すると便利だ。

会場内のコンビニにはレインコートやタオルなど雨の日の便利グッズも販売しているが、急な雨だと品切れになる恐れもある。そのため、事前に準備して持参するに越したことはない。
雨の日のおすすめ「入場時間」と「パビリオン」

また雨の日の入場待ちでずっと外にいると体力を消耗するため、予約なしで入場できる「対策5|コモンズに滞在」がおすすめ。多くの国・地域のブースが集まる共同パビリオンで、空調が効いた館内に自由に滞在できてトイレもある。
万博のチケットを購入して来場日時予約をしたら、その後は天気予報をこまめにチェックしよう。そして当日も、雨雲レーダーでゲリラ雷雨などの情報を早めに知り、先んじて行動へ移すのが賢明だ。
<参考>
「開幕(2025年4月13日)からの来場者輸送実績(PDF)」(EXPO 2025)
この記事の筆者:シカマ アキ
大阪市出身。関西学院大学社会学部卒業後、読売新聞の記者として約7年、さまざまな取材活動に携わる。その後、国内外で雑誌やWebなど向けに取材、執筆、撮影。主なジャンルは、旅行、飛行機・空港、お土産、グルメなど。ニコンカレッジ講師をはじめ、空港や旅行会社などでのセミナーで講演活動も行う。
大阪市出身。関西学院大学社会学部卒業後、読売新聞の記者として約7年、さまざまな取材活動に携わる。その後、国内外で雑誌やWebなど向けに取材、執筆、撮影。主なジャンルは、旅行、飛行機・空港、お土産、グルメなど。ニコンカレッジ講師をはじめ、空港や旅行会社などでのセミナーで講演活動も行う。