(今回の質問)
大阪万博の最寄り駅が「夢洲駅」となった理由は?
(回答)
期間限定の仮設の臨時駅ではなく、万博終了後も恒久的に使用される予定があるからだ。
EXPO70の最寄り駅・万国博中央口駅は閉幕と同時に廃止

しかし、これは仮設の臨時駅で万博終了とともに廃止となり、北大阪急行線は、1つ手前の千里中央駅を少々移設の上、ここを終点とした。2023年に路線は延長され、現在は箕面萱野(みのおかやの)駅が終点となっている。

もっとも、大阪モノレールが開通したのは1990年のことで、万博終了から20年の月日が流れていた。
EXPO2025の最寄り駅は「夢洲駅」に

海底をトンネルで抜けるなど難工事と巨額の費用をかけているので到底仮の路線ではない。万博終了後は夢洲にカジノを含む統合型リゾート施設を造る計画があるので、そのアクセス路線として機能することとなろう。

路線図やきっぷの駅名表示などはもちろん、終着駅なので電車の行き先表示にも影響が生じる。また、将来に向けて夢洲の地名をアピールする必要もあるので、完成前の「新桜島駅」という仮称を変更して「夢洲駅」で落ち着いたようだ。

この記事の筆者:野田隆
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL「D51」を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、『ヨーロッパ鉄道と音楽の旅』(近代文芸社)を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。近著に『シニア鉄道旅の魅力』『にっぽんの鉄道150年』(共に平凡社新書)がある。
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL「D51」を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、『ヨーロッパ鉄道と音楽の旅』(近代文芸社)を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。近著に『シニア鉄道旅の魅力』『にっぽんの鉄道150年』(共に平凡社新書)がある。