「種」がお金になるのか調べる
次に、見つかった「種」が「花」になる可能性があるかを調べます。「お金をもらえる仕事になるか」の市場調査です。たとえば、趣味は何もないけど、経理は本業で15年やってきたという人がいます。「お金の計算は苦じゃないし、基礎知識もあるけど、起業となると無理かも」と考えます。そんなときはインターネットで「経理 個人向け サービス」とキーワード検索してみます。
検索結果によって、「へー、こんな検索ニーズがあるんだ。あ! 放課後デイサービスって学童だよな。確かに学童の経理ってプロが入っているのかなぁ。民間だとどうなっているのかな」と調べたり、「今後共働きがますます増えるから、規模の小さい民間学童も増えるかもしれない。外注で経理を請け負えば仕事になるかも」と考えたりしてみるのです。
そのうえで、「放課後児童支援員の資格」「民間でよく使われている経理システム」「学童経理の不満、困っていること」などをさらに調べて、自分の持っている「時間とお金を使ったこと」に追加すべきスキルがあるなら足す方法を考えます。
ここでのポイントは「大きく稼げるビジネスモデル」がないからといって、パソコンを閉じないこと。大きな事業をつくるわけではなく、「毎月10万円、1人あたり5000円払ってくれる人が20人いればOK」なビジネスモデルを探しているのです。1人あたり1000円で100人、1万円で10人、5万円で2人でもいいスモールビジネスです。
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誰もが「毎月10万円稼ぐ種」を持っている! 好きなことを収入源に変える具体的なステップとは
尾石晴 プロフィール
株式会社ポスパム代表。大学卒業後、外資系メーカーに16年勤務。転勤5回、管理職の経験あり。2020年に退職し、独立。2年間のサバティカルタイムを経て、現在は大学院博士課程(感性学)に在籍中。2013年、2016年生まれの男児2人の母。最新刊は『「40歳の壁」を越える人生戦略』(ディスカヴァー)。