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その収益源となる自分業の「種」は、実はあなたがこれまで最もお金と時間を費やしてきたことや、他人から褒められた得意なことの中に隠れています。
そんな「種」を確実に「花」へと咲かせるためには、どのような“育て方”をすればよいのでしょうか。『「40歳の壁」を越える人生戦略』(尾石晴 著)から一部を抜粋し、その具体的な方法をご紹介します。
「種」を複数見つけておくと、「花」になる確率が上がる
「種」が「花」になるポイントを探していきますが、必ずしもすべての「種」が花咲くわけではありません。現在本業がある人は、今のうちから複数の「種」を探して、見つけた「種」をケアしておきましょう。「種」に水をやったり、肥料を足したりする
追加で持っていたら良さそうなスキルや経験を考えて資格を取得してみる。スキルや経験につながりそうなプロジェクトがあったら、無給でもいいので参加してみる。「種」を間引く
少しやってみて、「お金」「つながり」「健康」の3つを満たさないものは除外する。健康を阻害する、孤独な作業のみなど、条件に適さないものはやめる。こうやって「種」を少しずつ育てておくのです。すると、老後だけでなく、子どもの不登校、パートナーの転勤など「働き方そのものを見直すタイミングが来た」「考え方や環境が大きく変わった(今回のコロナのように)」ときに花開くことがあるかもしれません。
誰もが「種」を持っている
「私には『種』がない」と言う人もいます。でも、ご安心ください。ないのではありません。それは「種」を言語化できていないだけです。もしくは、自己分析できていないだけ。自分に「種」がないと思って探していないだけ。そんなときは、友人などの第三者にお手伝いしてもらいましょう。「私に『今までに一番お金と時間をかけたものは?』と質問して」とお願いしてみます。人間は質問をされると「答えよう」として脳が反応します。さらに、他人に聞かれたら「他人がわかるように言語化しよう」とします。
1人で悶々と悩むより、他者の力を使ってみてください。すると、おまけの副作用として、「○○にお金を使ったって言うけど、××にもよく使ってない?」「□□に詳しいから、これに一番時間をかけているのかと思った」といったように、「自分には見えていなかった姿」を教えてもらえたりもします。
ちなみに、私がお金と時間を使ってきたことは、「読書」「ヨガ」「時間術や効率化のライフハック」でした。仕事では、「転勤回数が多い」「さまざまな部署でいろいろな仕事をしている」「管理職経験がある」。
これらの「種」と、人に言われて自分が気づいていなかった「プレゼンスキル」「話し方がロジカル」「声がいい」を組み合わせて、音声配信のスキルを少しずつ育てています。「お金」「つながり」「健康」が重なるところを考えながら、少しずつです。これらがいずれ「花」になっていくといいなと思っています。
皆さんにも「種」はあります。今のうちから、ぜひ毎月10万円の花になる「種」を探して育ててみませんか? いつか、それが「お金」「つながり」「健康」を持ったキャリアに結びつき、幸福度が高まるはずです。
花が開いたら、ぜひ報告し合いましょう。楽しみにしています。
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尾石晴 プロフィール
株式会社ポスパム代表。大学卒業後、外資系メーカーに16年勤務。転勤5回、管理職の経験あり。2020年に退職し、独立。2年間のサバティカルタイムを経て、現在は大学院博士課程(感性学)に在籍中。2013年、2016年生まれの男児2人の母。最新刊は『「40歳の壁」を越える人生戦略』(ディスカヴァー)。