お笑い界の新たな賞レース『ダブルインパクト』の見どころは? 準決勝進出21組、ファイナリストはどのコンビか

2025年から始まる新たな賞レース!お笑いネタの二大ジャンルである漫才とコントの両方で審査する『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』の準決勝進出21組が決定しました。(画像出典:同番組公式X)

2025年から始まる新たな賞レース!『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』の準決勝進出21組が発表されて話題になっています。

こんな賞レースを待っていた!? 二刀流芸人No.1決定戦

『ダブルインパクト』は、2025年が第1回となる新しい賞レース。お笑いネタの二大ジャンルである漫才とコントの両方で審査します。

プロアマ問わず、芸歴制限なし、ユニットもOK。優勝賞金は『M-1グランプリ』(以下、M-1)や『キングオブコント』と同じく1000万円で、決勝は2025年7月に日本テレビ・読売テレビ系で放送予定。

総合演出の宮森宏樹さんは「大谷選手が二刀流で海を渡ったように、今までの常識を飛び越える才能を届けたい」とコメントしており、新たなスターの誕生が期待されています。

エントリー総数は、なんと2800組超。史上最多だったキングオブコント2024の3139組に迫るほどのエントリーが集まりました。

二刀流の精鋭ぞろい! セミファイナリスト21組

そんな「激戦の第1回大会」を勝ち抜いた準決勝進出21組がついに決定!
 
【準決勝進出コンビ一覧】(50音順)
うるとらブギーズ
カゲヤマ
カベポスター
かもめんたる
コットン
シンクロニシティ
スタミナパン
セルライトスパ
ゼロカラン
滝音
TCクラクション
天才ピアニスト
トム・ブラウン
ななまがり
ニッポンの社長
マイスイートメモリーズ
ママタルト
4000
隣人
ロングコートダディ
わらふぢなるお

キングオブコント2013王者のかもめんたるや、M-1とキングオブコント両方で決勝経験のあるロングコートダディら、錚々(そうそう)たるメンバーが出そろいました。

準決勝は6月18日に東京会場にて開催。漫才とコントそれぞれ4分ネタを披露して、その合計得点で審査が行われます。

決勝はどうなる? 気になる第1回大会のレギュレーション

ファイナリストの行方もさることながら、気になるのは決勝のレギュレーション。

まず、審査員は誰がやるのか。例えばキングオブコントの第1回大会は「準決勝で敗退した芸人100人」でした。結成16年以上の漫才師だけが出場できる賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』は、第1回大会から「当日の観客100人」です。

長年変わっていないように見えるM-1ですら、第1回大会は「札幌・大阪・福岡にいる観客300人」も採点に加わっていました。ただ、東京で活躍していたおぎやはぎが関西会場で9点しか取れないなど、公平性に欠ける結果となったことで第2回以降は廃止になりましたが……!

賞レースの審査方式や審査員選びは、未だに試行錯誤が続いていると言えます。漫才とコントの両方を審査することがコンセプトの本大会がどうなるか、お笑い好きとしては気になるところですよね。

コンセプト以外をシンプルにするため、現在のM-1やキングオブコントにならって「レジェンド審査員5〜9人で審査」が良さそうに思えますが、両方で審査委員長的な存在だった松本人志さんが休業中なので、審査員選びも難航しそうです。

また、コントの準備を考えると、M-1のように出番順を直前に決めたり、敗者復活枠を作ったりは厳しいでしょう。全組が2本披露する方式であれば、最終決戦に残るかどうかのハラハラもないので、淡々と進んでしまう可能性もありそう。いや、競技としてはその方がいいのかも? 盛り上がりと納得性のバランスを取るのが難しそうですね……!

はたしてどうなる、第1回ダブルインパクト。ファイナリストの発表は6月18日の21時から、日テレ公式YouTube・TVerにて生配信予定! ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル「コントするイシカワくん」シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事があればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。
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