日曜劇場『キャスター』で存在感を放つ「道枝駿佑」。俳優・表現者としての魅力に迫る

日曜劇場『キャスター』で高い評価を得ている、なにわ男子の道枝駿佑さん。サイドストーリー『恋するキャスター』では主演を務めるなど、大活躍中です。今回は、道枝さんの俳優としての魅力に迫ります。(サムネイル画像出典:『キャスター』公式Instagram)

キャラクターが存在しているかのように仕上げる演技力

道枝さんの俳優としての魅力は、役づくりのうまさにあると感じます。映画『461個のおべんとう』でナイーブな少年を演じたかと思えば、目黒蓮さんとダブル主演を務めたドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)ではコミカルな学園ラブストーリーに挑戦。2023年放送のドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)では、主演の広瀬アリスさん演じるドン底OLをサポートするミステリアスな大学生役を担当し、クールな演技を見せました。
  このほかにも、2023年に放送された『24時間テレビ』(日本テレビ系)内のスペシャルドラマ『虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ』では、障がいがある人と健常者の垣根を感じながらも、人が心の底から信頼し合う様子を丁寧に表現。ここ最近でいえば、2024年放送の主演ドラマ『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系)で演じた美島零(ゼロ)は、カリスマ的なダークヒーローで、ドラマの途中まで謎が多い特殊な役でした。
  どの役も似たものがなく、それぞれつくり込みが難しそうですが、道枝さんはそのキャラクターがもともと存在していたかのように仕上げます。今回の『キャスター』で演じる本橋もそうですが、自然体でありながら魅力ある役にするのが上手。台本や設定の理解度が高いから、どの作品でもハマる役をつくり出せるのでしょう。国宝級イケメンだけあってビジュアルが注目されることも多いですが、役づくりを含めた演技力も相当なもの。若手俳優としては、トップクラスの実力を持っていると言えます。

アイドルとしての魅力も感じられる『恋するキャスター』にも注目!

さて、『キャスター』で演じている本橋は、サイドストーリーの『恋するキャスター』(U-NEXT)では主人公。本編はかなり社会派な作品でシリアスな場面が多いのですが、『恋するキャスター』は本橋を中心として葛藤や成長、恋が描かれるラブコメディー作品です。こちらでは、コミカルでかわいらしい本橋を見ることができ、道枝さんのアイドルとしての魅力を十分に感じられます。本編とサイドストーリーで幅広い演技を披露しており、道枝さんの俳優としての実績をさらに生み出すことになるでしょう。

そんな道枝さんは、作品ごとに俳優としてレベルアップしているように思えます。今回の『キャスター』では阿部さんをはじめ、多くの演技派俳優たちと共演中。本橋を演じることで新しい魅力が開花するはずです。アイドルという枠に収まらず、俳優としても成長を続ける道枝さん。表現者としてさらなる力を付けることに期待しましょう。
 
non-no(ノンノ)2025年4月号特別版 道枝駿佑表紙版
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この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

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